先日、モール内にあるスポーツショップにいると、ラケットを持った中年女性が、店員さんに「このラケットだと面がブレるんです〜。面がブレないラケットはどれですか?」と聞いていました。
この女性のラケットフェイスはかなり大きめでしたが、店員はそれよりももっと大きなラケットを持ってきました。扇型のデカラケ。
店員「これならブレにくいと思います。」
中年女性「やだ〜それ、何かカッコ悪いわ〜。いかにも下手って感じで嫌い。」
店員は別のラケットを持ってきて、
店員「それなら、これはどうですか?少し重みがありますが、マイルドな打感ですよ。」
中年女性「重っ、なにこれ重いわ!こんなラケット使えるわけないでしょ。」
ここまでで、私は立ち去りました。
店員の考えはわかります。
・ブレるのはオフセンター(ラケットの端のほう)で打っているからだ。より大きな面のラケットを使えばいい。
・重いラケットのほうが、ラケットの端で打ってもブレは少ない。
ということです。
でも、この中年女性はこれらを拒否+説教。
店員としては、手の打ちようがない。
「面がブレる=オフセンターで打球=打ち方が悪い」
打ち方が悪いと、重めのラケットを持った瞬間、「重っ」「振れない」「間に合わない」と感じてしまう。
面がブレるのが気になる人は、ラケットを買い換えるのではなく、打ち方を改善させるべき。
「面がブレないようにする=面の真ん中に近い位置で打球する=ボールに当てやすい打ち方にする」
「面のブレ=その打ち方ではない」と素直に思うことです。
面のブレが気にならなくなった後、「打感」を変えたいと思うならば、そのときにストリングを張り替えたり、ラケット買い替えたりすれば良いです。