踏ん張る必要がないスイングを教える | 窪田テニス教室

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皆さんの技術向上のキッカケぐらいになればと思います。
内容は指導者向けかもしれません。
はじめての方はテーマ欄の「注意事項」をすべて読んでください。


ストロークで打球前から打球後まで、踏ん張る人は多いです。

意図的に踏ん張ること(コーチの指示)もあれば、踏ん張らなければならないほど効率の悪いスイングをしていることもある。

私は、踏ん張るのが嫌いです。

一番の理由は、疲れるからです。10代の頃から嫌というほどやりましたが、これで上手くなった記憶はない。

だから、自分の生徒にもさせません。(もちろん、踏ん張ったほうが都合が良い動きも教える)

「踏ん張るな」と教えるのではなく、踏ん張る必要がないスイングを教えることで、生徒が踏ん張ってしまうのを防ぎます。

「ラケットは300g前後。この程度の物を振るのに、いちいち踏ん張る必要があるのか?」と考えて欲しい。

レッスンでは、「スイングを開始しても足を止めないように」「移動しなくていいボールに対しては、足踏みをするように」と伝えることが多いです。

ラケットの二度引きや、身体の後ろ側にラケット(右腕も)を移動させる人はこれができません。右腕の急激な方向転換や、右腕が使いにくい肩のポジションからの動きは、右腕を重くします。足を踏ん張ることで、この重い右腕を動かそうとする。

だから、初めは足の動きではなく、スイングの仕方を教えます。

フォアの場合だと、正しいスイングは、右腕とラケットの重みで振り出します。この勢いに便乗して右胸で右腕を動かします。(詳しくは過去記事参照してください。「3割3割」などでブログ内検索すると良いです。)

このスイングができるようになってからでないと、「歩きながら打球」はできません。

この「歩きながら打球」で注意することがあります。

それは、スイング開始前、スイング開始直後はまだ身体をネットのほうにターンしないようにしてください。

身体を回転させると、回転させる時に「軸足=足を止める」を作ってしまいます。

オススメは、打球後、「ラケットが身体の左側に来た=左手でラケットをキャッチ」した直後に身体をターンする動きです。

勢いのあるラケットを左手で止めた勢いは、身体をネット側にターンしてくれます。

「踏ん張れ!」と教えているコーチはよく考えてください。

それで上手くなるなら60歳以上の人にも踏ん張らせるの?

これは、かなりきついです。

中年以上の生徒さんの場合、体調が悪い時、疲れている時はレッスンを休んでしまいますよ。おっくうになる。健康からは遠い。

「体調が悪いから、疲れているからテニスをやろう」「より長くテニスを楽しめたほうが勝ち」というのが窪田テニス。(体調が悪い場合、まずは病院ですよ)

窪田テニスでは、「踏ん張る=悪い動きをしたことを教えてくれるセンサー」として使います。