力の抜き具合ではなく力の入れ具合を知ること | 窪田テニス教室

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皆さんの技術向上のキッカケぐらいになればと思います。
内容は指導者向けかもしれません。
はじめての方はテーマ欄の「注意事項」をすべて読んでください。

「リラックスして打つ」「力を抜いて打つ」「脱力して打つ」というような言葉を念頭に練習しても、それらはできません。迷子になります。

それらを実現したいなら、その逆の「力を入れて打つ」ということも同時に追求しなくてはなりません。偏った追求は、自分の位置を見失う。

「この動きは、あの動きに対して、身体のどの部位に、どのタイミングで、どれぐらいの強さの筋力がどれぐらいの時間必要なのか」などの比較が必要だからです。

追求が深まると、弱い筋力で動いている中で、力を入れる必要があるところ(力を入れている身体の部位とそのタイミング)が見えてくるようになる。「本当は脱力ではなかった」「力を抜いてはならなかった」ということがわかるようになる。

余計な力を抜くことによって、本当に必要な筋力が見えてくるというのが真相、深層。

下手な人は力を抜いても下手です。本当に必要な筋力が見えていないから。

力を抜くことは大切だが、それは力を抜くこと自体が大切なのではなく、「力を抜くことで、力の入れ具合を知ることが大切」ということ。

この本当に必要な筋力を見つけた瞬間、人は「コツを掴んだ!」と言います。「コツを掴んだ=心地良く力を使った」

「全身の力を抜いて打ってください」「力を抜くだけで上手くなる」などと言ってしまう指導者はニセモノです。ただ、彼らは意地悪しているのではありません。本気で力を抜いているつもりなのです。無知の罪。

力を抜くことを説明したいなら、その動きの中で力を入れるところを説明できなければならない。

これができないのに、生徒に対して「力を抜いて」「脱力して」「リラックスして」などと言うことは厳禁。