プレーが下手なコーチは、自分がプレーするのと教えるのは別だと言います。
プレーが上手いコーチは、自分がプレーできるから教えることができると言います。
私は、自身のプレーの上手さと動きを教えるのとは別だと思っています。
動きが見えるかどうかが、教える能力に関係する。(このことは過去記事に何度も書いているので、ここでは書きません)
ただ、デモンストレーションや球出しもできないほど下手なのはダメです。
自分が教えたい動きを自分が実演できないと、生徒はその動きをイメージしにくい。コーチを疑うこともある。
動きを矯正する上で、球出しが下手だと生徒の動きを引き出せない。
動きを矯正するための球出しとは、生徒がボールを打つのではなく、コーチが生徒のラケットを狙ってボールを当てにいくものである。
コーチは生徒に動き方を教える。そして、その動きに合うように(又は、その動きを邪魔しないように)ボールを送ることで、その動きをする「タイミング、場所、身体との距離、高さなど」を伝える。
せっかく動き方を教えても、その動き方ができないボールを送ってはやりようがない。
ちなみに、動きを習得したかどうかを確認するための球出しとは、コーチが生徒の動きを外すように(邪魔するように)送ったボールに、生徒自身が対応できるかを見ること。
動きを見るための球出しは過去記事「下手な球出し」を参考に。