体重はもうそこにはない | 窪田テニス教室

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皆さんの技術向上のキッカケぐらいになればと思います。
内容は指導者向けかもしれません。
はじめての方はテーマ欄の「注意事項」をすべて読んでください。


以下、質問コメントです。


1. スタンス
距離感が違ったり、イレギュラーやキックに対して

フォアハンドのオープンスタンスで構えた後、調整の為に左足を出す場合が多いことは理解していますし、やり易い事も実感しています。

バックハンドの場合はどうでしょう?

右足に体重をかけながらクローズドで構える事が多いと思いますし、そうしなければ上手くいかないと感じています。しかしながら、フォアハンドの時の考え方から言えば、構えた後は調整がしにくいことになります。

片手バックは打点が前にとれさえすれば、腕の伸縮?である程度調整できる。(これならフォアも同じですね)両手バックは両腕の筋力で調整するという考え方でいいのでしょうか?

両手バックってフォアと同じように、オープンが良いのかクローズドが良いのかもわかっていませんが><

突然頭に浮かんだ疑問です。何かの機会に教えて頂けるとありがたいです。
小梅 2014-09-29 19:36:40


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両足でスイングの場所を調整できます。

これは振り出すタイミングと体重を乗せるタイミングの問題です。


車が高速で衝突した場合、運転手がシートベルトをしていなかったら、フロントガラスを突き破って前に吹っ飛んで行くことがあります。

・車が急激に止まると、運転手は放り出される

ネット側に出した右足で身体を急激に止めると、右腕はネット側に動かされる

振り出しのキッカケがこれです。


・運転手が飛び出したときには、車が前に進む勢いはない

打球するときには、右足に重さはかかっていないということ。右足は自由。

下手な人は、打球時まで、右足を踏ん張ります。もっと下手な人は、打球後まで右足を踏ん張ります。このタイプは打球時から打球後までに「ラケットをネット側に出す」「ラケットを振り上げる」ために筋力を使います。これで右肘が痛くなります。


次のカラクリです。

重い物を右手で持ってください。水の入ったバケツなど。

それを左右に振ります。身体の前を、物が左右に移動するように。

このとき、「物が最も右側に行ったとき体重は左足」「物が最も左側に行ったとき体重を右足」にします。

体重と物が行き違いになるのがわかると思います。

これは、「打ちたい方向に足を出した」「打ちたい方向に腕を出した」という場合でも、体重が打ちたい方向に行ったとは限らないということを教えます。

この動きでも、打球時、右足は自由です。この動きは振り遅れ気味のボールに対してとても有効です。

下手な人は、物が最も右側に行ったときに、体重が右足になります。動けない右足と頑張っている腕。これで右肘が痛くなります。



ギリギリの状態でも、まだやりようはある。