以下、質問コメントです。
2. 無題
やっと伸張反射を使う打ち方に馴染んできました。
フォアハンドで伸張反射を使って打つと、インパクト前後でラケットヘッドが急激に立ちあがるため、回転が激しくかかりますね。
自然に回転がかかりますし、スピードも十分なのでこの点に関しては特に問題は無いのですが、伸張反射を使った打ち方で、回転量を抑えてスピード重視のボールを打つコツはありますか?
ラケットを完全に立てずに、少しだけラケットを(斜めに)寝かしてから打つと、伸張反射によるラケットの立ち上がり(=回転量)が抑えらるのですが、この場合は「立ててから寝かす」ので、余分に時間がかかってしまいます。
また、リターン等の時のように相手のボールが速い時に、伸張反射を上手く使うコツがあれば是非、お教え下さい。
よろしくお願いします。
余命100年 2014-05-20 19:58:12
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フォアハンドの回転量の調整について書きます。
伸張反射を使うことについての質問なので、「伸張反射を使わなければならない」「回転量は、右腕の伸張反射の具合では調整しない」という設定で返答してみます。
まず、伸張反射は、「最大限使う」か「まったく使わない」という状況しかないと考えます。
例えば、「瞬き」は反射でやります。瞬きを反射でやった場合、そのスピードと瞼が動く幅は調整できません。ゆっくり目を閉じたり、薄目にできたりするのは、反射を使ってないからです。意識して筋力を使ったということ。
ここでは「中途半端に伸張反射を使うことはない」「伸張反射を最大限使う」ということにします。(腕の場合、中途半端はありますよ。でも面倒なので、そこを省いて説明するという試みです。)
右腕の伸張反射を使った場合、スピンの量はどうやって調整すれば良いのか?
振り出したとき(=腕の伸張反射を使う前の段階)の腕の高さでスピン量を調整する。
例えば、フォアハンドストロークの構えから、振り出しを(=腕の伸張反射を使う前の段階)、
・打球する高さ(打点)と同じ高さにラケットフェイスがくるようにする。その後、腕の伸張反射を使って打球。
これだとボールの回転は抑えられ、スピードは速くなる。打点とラケットフェイスの高さの差が少ないため、速いボールに対しても使いやすい(ファーストサーブのリターンなど)。
・打球する高さよりもラケットフェイスが低くなるようにする。その後、腕の伸張反射を使って打球。
打球する高さに対して、ラケットフェイスの落ち幅が大きくなるほど回転量は多くなる。
どちらの場合も、右腕の伸張反射はまったく同じだが、(そのボールに対して)どの高さから伸張反射を使ったかが違う。
ポイントは、振り出した瞬間、まだ伸張反射は使われていないということです。
「振り出し=伸張反射」の人は、この動きはできません。
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他にもスピン量を調整する方法はありますが、このやり方が一番わかりやすくて良いです。「伸張反射を少し抑えて」などのような曖昧なところがないので。