フォアの右肘 2 | 窪田テニス教室

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皆さんの技術向上のキッカケぐらいになればと思います。
内容は指導者向けかもしれません。
はじめての方はテーマ欄の「注意事項」をすべて読んでください。


以下、過去記事「フォアの右肘」に関する質問コメントです。


1. 肘を肩の延長線上にする打ち方に関する質問
この記事に書かれている内容、何とか理解出来ました。
「腕は重いです。その重心となる右肘辺りは早い段階で、コートに対してできるだけ後方(肩の延長線上)にセットされているほうが良いです。」と書かれています。
肘を肩の延長線よりも前にしてラケットを立てるよりも、肘を肩の延長線上にしてラケットを立てるとスイングの軌道がかなり長くなると実感出来ますが、肘を肩の延長線上にしてラケットを立てようとすると、肘を肩の延長線よりも前にしてラケットを立てるよりも、構えた時もスイングの時も、共にかなり窮屈に感じます。
何れの場合も、肘と身体の間隔は20cm程度、肘の角度は120度程度、手首は甲側に少し折れている程度です。

肘を肩の延長線上にして、「手首が楽な状態」でラケットを立てようとすると、肘から先を肩の延長線に近づけることになり、肩の外側かつ下側の筋肉がかなり窮屈です。
そこで、肘から先はほぼ水平かつ右斜め前(コートに対して右後ろ)方向にして、かつ、手首を甲側にシッカリ折ると、上記の筋肉は楽になってかつラケットを立てることが出来ますが、今度は少し手首が窮屈になります。

「手首の動き」という記事http://ameblo.jp/kubota-workshop/entry-11535761411.html
に「この前腕とラケッとの角度は、打球するまであまり変えないほうが良いです。」と書かれている通り、多少窮屈でも手首は甲側にインパクト時の角度位まで折る、後者の方が良いのでしょうか?

極力脱力状態で打てる方法が良いと考えているのですが、この手首はそれに反してしまうので、何か間違っているような気がしています。
手首も肩も楽な状態で、肘を肩の延長線上にセット出来るコツがあれば、是非、お教え下さい(フォアの握りはセミウエスタンです)。

よろしくお願いいたします。
余命100年 2014-02-28 15:39:41


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[肘を肩の延長線上にしてラケットを立てようとすると、肘を肩の延長線よりも前にしてラケットを立てるよりも、構えた時もスイングの時も、共にかなり窮屈に感じます][肩の外側かつ下側の筋肉がかなり窮屈][手首を甲側にシッカリ折ると、上記の筋肉は楽になってかつラケットを立てることが出来ますが、今度は少し手首が窮屈]

、、、、、姿勢が関係します。上記は、爪先側に体重をかける人の特徴です。爪先体重だと、肩の延長線上よりも前に右腕をセットするほうが楽です。


姿勢を変えましょう。

右足の踵側に体重をかけて構えます。

構えたときに、以下のことをチェックしてください。(バックスイング完了時のことです。わからない人は過去記事を検索してください。)


・右足の膝下(前側=脛側)に力が入らないように

ここに力が入った時点で、右太腿の前側にも力が入ります。これはダメ。体重は、爪先側よりも踵側により多く乗せるという意味です。爪先側にかかる体重はゼロではない。


・背筋は伸びたまま

右の股関節をターンして、身体を少しコートに対して右側に傾けます。身体は地面に対して垂直ではない。猫背になるとダメ。

よくわからない場合は、できるだけ肛門を後方に向けると良い(プリッと)。


・左掌は、下向きか、コートに対して右斜め下

左腕は、左肩の高さに上げて、肘を伸ばす。左腕を伸ばす方向は、コートに対して右側だが、手先を10cm程度コートに対して後ろにしても良い。


・顎と左肩が近くにあるように

左肩の上側に顎がくるようにすると良いです。左肩を右肩よりも高く。右肩は撫で肩になるようにして、右脇を開けます。


上記のチェックポイントは、右腕を矯正させることになるでしょう。

右腕自体のことでは、右腕の下側を意識すると良いです。(重みは下)。

一旦右肩を落として、手先側から上げていくのも良い。その間、右腕の下側を意識。



次の2つの動きもやってください。


1、踵体重で、両肩の延長線のほうに、右肘を置いて構える。「手首を甲側にターン=ラケットを立てる」

2、爪先体重で、両肩の延長線より身体に対して前側(コートに対して右側)に右肘を置いて構える。「手首を掌側にほんの少しターン=肘からラケットヘッドまでが一直線」


この2つの動きを交互に行ったり来たりしてやると、動き(重み)の違いに気づくと思います。どちらも楽になります。


慣れてきたら、体重と腕の動きを入れ替えると面白いですよ。どちらも苦しくなります。