夏対策 | 窪田テニス教室

窪田テニス教室

皆さんの技術向上のキッカケぐらいになればと思います。
内容は指導者向けかもしれません。
はじめての方はテーマ欄の「注意事項」をすべて読んでください。


屋外レッスンをやり始めて、5年が経ちます。やはり夏場のレッスンは、具合悪くなる生徒が多いです。

原因と対策


1、我慢しない
「苦しい」と思った瞬間、休憩又は中止するように。絶対に我慢して動いてはならない。
「苦しくても頑張ってやれば、強くなる」なんてバカなことを考えないように。そんなもので身体は鍛えられるわけではない。鍛えるのと、無理をするのとは違います。


2、レッスン前に、水を飲む
「喉が乾いた」と思った時点でアウト。乾いた喉の感覚は、水分を補給すればすぐに癒されるが、乾いた肉体が癒されるには数十分かかる。肉体が癒される前に、動いてしまえば回復の機会はない。
喉の渇きをまったく感じていなくても、身体に水分を貯めておく(保険のようなもの)。

注意)水の成分について、下に大切なことを書いています。必ず読んでください。


3、レッスン中、小まめに水分を摂る
これも、喉の渇きを感じなくても(保険として)飲んでおく。
レッスン前、身体に貯めた水分がなくならないように維持するのがポイント。水分補給ではダメです。補給とは、足りなくなった分を補うことだからです。「足りなくなった=喉が乾いた状態」はアウト。
ボール拾いごとに、水分を摂ると良い。このときは、ボールを拾いはじめる前に飲むこと。
「ボールを拾って、水を飲んで、すぐにプレー」ではなく、「水を飲んで、ボールを拾って(身体が水を吸収する時間を取って)、プレー」するほうが良い。


4、冷水を飲まない
飲み比べれば分かるが、冷水は量的に飲みにくい。常温又はぬるま湯のほうが多く飲める。
冷水のヒヤッとした心地良さが、そのことを認識させない(水分不足=脱水症状になりやすい)。
冷水を飲むと、一気に身体が冷やされている気はするが、一気に冷やされた身体は危険を感じ、身体を暖めようとするので逆効果になる(逆に身体が熱くなる気がする)。
身体に1番馴染むのは、常温の水である。


5、暑さに慣れる
普段エアコンの効いた場所だけで生活をしている人が、夏場いきなり外でテニスをすれば具合も悪くなる。
せめてテニスコートに向かうときぐらいは、車のエアコンをオフにして、外の温度に身体を慣らすように。
このときに身体を冷やしていると、コート上で、より苦しく感じます。温度差を一気に受けると負担になる。
車の窓を開けて、外からの風で身体を慣らします。
この移動中に水分を摂ると良いです(私は200~300ml程度飲んでます)。そして、上記2で、レッスン直前にもう一度飲む。小まめに飲むように。


6、日焼けしない
日焼けは、火傷のようなもの。練習中だけでなく、練習後も体力を奪われるため、回復に時間がかかる。
できるだけ肌を露出しないように、UVカットのウェアを着る。日焼け止めを塗ることも忘れずに。


7、サングラスをする
白内障に注意と医者に言われたことがある。
透明なレンズでもUVカットであれば良い。季節に関係なく、サングラスを使用するほうが良い。
サングラスをするようになって、目の疲れの違いがわかるようになりました。


8、お酒を控える
(私自身)お酒を飲んだ次の日のレッスンは、いつもより汗をかくのがわかります。脱水症状になりやすいと感じます。


9、レッスン後も飲む
一気に大量の水を飲まないように。小まめに飲むのが基本です。


10、動きが悪い
強い筋力を使って打つ人は、打つ度に呼吸が制限される。それに、プレー中は自分が思ったタイミングで打つことができる(呼吸ができる)わけではありません。
「打ち方」+「タイミング」で呼吸が制限されれば、一気にスタミナを消費してしまう。
下手でも呼吸を止めないように動けば、楽にはなる。



10はコーチに任せるしかないですが、それ以外は自分でできることです。

特に1、2、3が大事。


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重要

上記の「水」について

水と書いていますが、これは真水ではありません(水毒に注意)。

水には、0.5%の濃度分の海塩を入れる(海水塩に限る。岩塩や食卓塩ではダメ。)

美味しい海塩が見つかると良いです。

使う水も色々試してください。理想は、成分なしの蒸留水を常温で使うことです。

私は、ひと摘み(うっすら塩の味がする程度の量)の海塩常温の水を、500mlのペットボトルに入れて用意しています。

2時間のレッスンで、このペットボトル3本消費するペースです(レッスン前後の水分摂取を含む)。

日頃から、これを飲むと体調が良いです。(本当は、「飲むと体調が良い」というより、「飲まないと疲れやすさを感じることがある」ということかな)


注意)今回書いた内容は、私の経験上のものです。誰にでも当てはまるとは言い切れません。水分の摂取量は、適量です。自分に合った量を飲んでください。過剰摂取厳禁です。腎臓や心臓に問題のある方は、先に医師に相談してください。