腕の説明書4 | 窪田テニス教室

窪田テニス教室

皆さんの技術向上のキッカケぐらいになればと思います。
内容は指導者向けかもしれません。
はじめての方はテーマ欄の「注意事項」をすべて読んでください。



質問コメントです。


1. はじめまして
いつも拝見させてもらっています。
テニスコーチをしている身としては身体の動かし方を勉強させてもらっています。
身体で体感して
生徒さんに伝えるのは四苦八苦しています。

質問なんですが、
フォアハンドでの右手と左手の動きについて
ボールがバウンドして打つ前に左手の肘を下や横に引いた時に右手が前に出て来てインパクトするようにタイミングとるようにしているのですが
どのように思いますか?

状況によると思いますが、腕のシーソーの勢いを使っていけるので良いと思っています。
明確な説明が下手ですいません。
シミズ 2012-06-15 22:35:06

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コメントに赤色をつけたところからすると「左肘を引いた勢いで、右腕を振り出す」というように考えていたのかと思います。

この質問コメントに返答するために、先に「腕の説明書2」「腕の説明書3」を書きました。

それらを読めば、腕の曲げ伸ばしは、力を抜いていれば、身体全体のバランスをとることや、首の向きの影響によって決まるということがわかると思います。

よって、上記の「左肘を引いた勢いで、右腕を振り出す」は、正しくないです。

「肘を引く」と意識させるのはダメです。

ただ、それをわかった上で(限りなく強制に近い)矯正法としてやるのはいいです。

その後のアドバイスで、その動きが自然に(無意識に)できるようにしないとね。


今回は、左肘が曲がってしまう方法を、もう一つ書きます。

詳細です。

・何も持たないで立つ

・腕は、肩から手先までの力を抜いて、完全にぶら下がっている状態

・この状態のまま、身体を、左側に、素早くターンする

そのときの左腕を見てください。(鏡に映すとわかりやすい)

腕が揺れ、左肘が曲がると思います。

意識しなくても、肘が曲がってしまう。

身体が左側を向くことで、左肘は曲げられたということです。

これも、力を抜いていれば、意識せずにできることです。


あとは素振りです。

他の方法を加え、どのタイミングで、それらをやるのかを練習してください。

上手くタイミングが合えば、

「身体の向きを変えると、肘が曲がるのか、肘を曲げると、身体の向きが変わるのか」が、わからなくなります。

どちらも抵抗なくできるので、「どっちがやっている」とは言えなくなる。

これが良い動きの感触です。