バックスイングについて | 窪田テニス教室

窪田テニス教室

皆さんの技術向上のキッカケぐらいになればと思います。
内容は指導者向けかもしれません。
はじめての方はテーマ欄の「注意事項」をすべて読んでください。


質問コメントをいただきました。


はじめまして。
最初から読ませていただいて、すごく勉強になっています。
レッスンでこんな指導をしていただきたいなと感じています。

自分の動画を見て、フォアストロークですが、グリップはセミウエスタン、テイクバックはセミサーキュラーで、引いてはいませんが、もう少し高いテイクバックから下にヘッドが落ちた方がいいのかなと思っています。

フォロースルーがだいたい肩の位置でヘッドが立ったままになっています。
自然に腰のあたりでヘッドダウンする方がいいのかな?と感じてますがどうなのでしょか?
肩口で止まってしまうのは力が入りすぎているのでしょうか?

Rei 2012-04-11 08:55:25


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「もう少し高いテイクバックから」とあります。

確かに、高いほうが、落とす勢いを使うことができるので、スイングは速くなります。

まずは、時間的に余裕があるとき、余裕がある分だけ高めにしてください。

これなら、違和感なく(無理なく)できると思います。これでしばらく様子をみてください。

高くは良いですが、自分の後ろ側に、腕を引かないようにだけ気をつけてください。

「高くしたつもりが、腕を身体の後ろに引いただけだった」という人はけっこう多いです。


次に、時間的に余裕がないときに高めにしてください。

遠い移動や、ライン際の深いボールで、振り遅れてしまいそうなときは高くしたほうが良いです。

(横に走らされたり、後ろにさがったりして)身体を回す時間がない状況のときは、「腕とラケットを振り落とす勢い=腕とラケットの重さ」で打ったほうが良いです。

この状況で、「振り遅れないように、テイクバックはコンパクトに」ではありません

「身体が回せない+腕とラケットの高さがない」となると、腕の筋力に頼ることになります。強い筋力がない人、女性、子供は無理です。

(ファーストサーブのリターンの場合は、あまり高くしないほうが良いですね。)


「フォロースルーがだいたい肩の位置で、、、」とありますが、これは「ここで終わる」と決めつけなければ良いです。

そのときに、そうなってしまったというのが、良い打ち終わり方です。

上手い人は、構えは同じでも、打ち終わりはバラバラです。

打つショットや、そのときの状況によって変化するほうが、ボール自分を合わせていることになります。

いつも同じ位置で打てるわけではないし、いつも同じ球種や同じ方向にボールを打つわけではないので、バラバラになるほうが当たり前です。


「自然に腰の辺りで、、」ではなく、自然なら元に(お腹の前に)戻るのが、自然ですよ。

「肩口で止まってしまう」のはいけません。

肩口にいくのは、問題ではなく、止まるのが問題です。

打ち終わりは、次の始まりでもあります。肩口を通して元に戻してください。

できるだけ、失速せずに、元に戻すと良いです。

肩口まで上がっているのなら、落として戻すことができます。

これは、打ち終わりで休むことができるという意味です。

呼吸が止まらないように、練習してください。