先週、「先生のレッスンには、毎回気づきがあります。いつも新鮮な気持ちにさせられます。」と男性の生徒さんから言われました。
私が、彼を新鮮な気持ちにさせたのではありません。
彼が、変わっただけです。
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彼はとても熱心です。
暇があったら、一人でサーブを打ったり、壁打ちをしています(真夏に一人で、サーブ練習を4時間したとか)。
そして、その練習での問題点を、次のレッスンまで覚えている。
だから、毎回、いろいろな質問をしてきます。
下手な人は、質問が思い浮かびません。
思い浮かんでも、「アウトが多いし、たまにネットもします。どうしたらいいでしょう?」といった低レベルの質問が多い。
何が悪いのか分からないから下手
下手だから何が悪いのか分からない
ということです。
彼の質問は、それよりもレベルが高い。
「左腕が~になったときに、右足が~になったほうが良いですか?それとも~のほうが良いですか?」という感じです。
身体のバランスも考えて、練習しています。
この手の質問は、色々な動きを試さないとできません。
考えて、そして、感じて練習すると、やる前とやった後では、違う人になります。
私が同じアドバイスをしても、違った受け取り方をしてしまう(別の意味でも理解できるようになる)。
同じアドバイスでも、その人によって、受け取り方が違います。
「その人によって」とは、その人のそのときまでの経験によってということです。
そのアドバイスが、どう影響するかは、その人次第でもあります。