きょうのコバナシ。(つづき) | クボタマサヒコ『クボリカワ書房』

きょうのコバナシ。(つづき)



「あれは私がまだ中学一年生の頃でしたでしょうか。当時とても好きな子がおりまして。その子がバイオリンを弾いていたのですよ。私、どうしてもその子に振り向いて貰いたくて、ピアノを弾けるようになろうと決意したんですね。でも当時私の家は貧しかったものですから、夏休みに毎日音楽室に通いまして、そうですね1日10時間くらいは弾きっぱなしでしたしょうか。もうまったくの独学だったのですが、夏が終わる頃には好きな曲が弾けるようになっていました。いや、初恋の力ってすごいですよねぇ。」

その運転手さんの恋の結末は訊けなかったが、これぞまさしく「初恋の嵐」。今夜、soulkidsの地元・名古屋で吹き荒れることになるので、お時間ある方はアポロシアターまでぜひ。



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