ターナー賞の歩み展 | クボタマサヒコ『クボリカワ書房』

ターナー賞の歩み展


みなさんの二十歳、過去も未来もいろいろだ。

しかしどう考えても(特に日本は)成人は30歳な気がする。
精神的にも経済的にも20代はあまりにモラトリアム。
もちろん自分も含め。

成人式は一日中バイトしてたな、、
しかしお酒はむしろ今の方が強い。。


ってなことを考えながら、こないだの収録の後にずっと行きたかった
「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」
を観に森美術館に寄ってきた。


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これは1984年から続く、イギリスの現代美術界における権威ある賞で、今回は歴代の受賞作がすべて一堂に会すとのことで音声ガイドまで借りてかなり意気込んで観てみた。


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世間的にはやはり、ホンモノの牛を真っ二つにしてホルマリン漬けにした衝撃の作品、デミアン・ハーストの《母と子・分断されて》が話題なのだろうけど、他の作品もすごくセンスとユーモアとメッセージ性に溢れていてなによりもPOPだった。

こういうパッと見のキャッチーさに辛辣さも含めいろんな要素を詰め込んでくる手法は、自分達の音楽にもかなり参考になるなーと思ったり。。


ジリアン・ウェアリングの《60分間の沈黙》という作品もすごく面白くて、26人の男女が警官の格好に扮して、一見、記念撮影風に映ってるんだけどよくみるとこれは動画で、みんながなんとか1時間じっとしてる、っていうだけの映像作品。時間が経つにつれ、みんな落ち着き無くなってきたり、辛そうになってくる仕草や表情がおかしかった。残念ながら、かなり粘ったにも関わらず60分経過した瞬間の映像を観れなかったので、もしこれから行く人はチャレンジしてみて下さいませ。


7/13までやってるので、地方の方も東京観光ついでにぜひ。


ゆっくり観すぎて退館したらしっかり夜だった。。


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