娘に見せてもらう風景 | 「久保田磨希の巻」久保田磨希オフィシャルブログPowered by Ameba

娘に見せてもらう風景

11月3日、4日、


「サオリーナ」で行われている吉田沙保里杯に出場する為、三重県津市に来ています。




本日、第一日目終了。







「負けず嫌い心」を私のお腹の中に忘れてきたんじゃないの?と思うほど優しい娘。


これまでは何か競争ごとがあったとしても、競わず、相手の頑張りを讃える娘


素晴らしいことだけれど……、


わたしが口を酸っぱくして言ってもピンと来ず……、


どうすれば競争心を持たせる事ができるのだろうと、私は日々頭を悩ませていました。


今までは試合で勝った時は少し喜び、負けた時は一瞬だけ残念がり、けれどすぐケロリだったので


もう、私の方が一喜一憂、嬉しかったり、


まぁ、悔しいことの方が多いのですが 


娘は小さい頃からあまり泣きません。


ママが居なくて泣く時はあるらしいのですが、私はその姿が見られないので……、


余程痛い怪我をした時だけ。


私が鬼のように角を生やして怒っても泣きません。


そんな娘が、今日、試合で、負けた後、大泣きしました‼️


マットを降りて私の元に来た時、しゃくりあげながら


「次の練馬大会は絶対に勝つぅぅぅ」と。


「悔しいぃぃぃぃ」と。


その後もしばらく、タオルを口にくわえうつむき、無言。


こんな姿みたことない。


学年が上の同志たちはそんな娘に


「ウォーミングアップに付き合って」と声をかけてくれたり、


「負けたなら、みんなをサポートする方に回りな」と叱咤してくれたり、


うちの道場の子達は本当にみんな強い。


なので、次々と勝ち上がっていきます


その試合が終わるたびに、勝てなかった自分に落ち込むようで、私の手を強く握ってうつむいて。


娘の中の何かが覚醒しハジけたような感覚。


これがどちらに転ぶか。


練習の仕方を自ら考えるようになるか、もしかしたらレスリングが怖くなって、今までのように楽しいだけじゃなくなるかもしれない。


どう変化しても全力でサポートするつもりです。




私は自分の人生は自分が努力して切り開くものだと思ってました。


けれど、このスポーツの全国大会という場所。


私が一人で生きてたとしたら絶対に来られてない場所です。


この風景を見せてくれる娘に感謝


そして、私も自分自身の事をもっともっと頑張らないといけないなと背中を押された今日でした。


そんな事を考えていたら、寝られない


明日も、早いのに‼️