一般にリフレクソロジーと呼ぶと、英国式の(反射区)チャートに沿って、台湾式の足裏を強く圧すやり方が、日本では指しています。


足裏の反射区は、古くはエジプト文明から、世界中でほぼ同じ反射区を用いています。



反射区が、迷信的なものではないコトの証左でしょう。


因みに、英国式リフレクソロジーは、アジアに駐屯していた英国軍人がヨーロッパに持ち帰って、西洋医学と融合させたものです。


それに比べ、台湾式は、もともとアジアで民間療法として定着していたものを、台湾人に合った強さでおこなわれているものです。


靴を一日中履いて暮らす欧米人は、足裏への刺激には敏感で、弱い力でも十分感じるコトができます。


アジア人は、靴を履く文化は、長い歴史から見れば、最近のものでしょう。


ゆえに、アジア人は足裏が強く、強く刺激しないと、感じない、効果が出ないと言うコトになります。


ところが、日本人は、外では靴を履き、家では靴を脱ぐ、と言う文化なため、純粋な台湾式では、痛すぎると感じる人が多く、かと言って、英国式では弱すぎると感じてしまいます。


日本人の体質には、英国式の方が合うようですが、日本の文化に、痛い程効いているとの思い込みが多く、反射区への刺激順は英国式なのに、強さは台湾式と言う、独特の施術法が、多くのサロンで行われています。


この際、英国式の「サムウォーク」の手つきで、強圧してしまうと、セラピストの拇指を壊してしまいます。


そこで、多くのリフレクソロジストは、拇指第1関節、人差し指第2関節の角を使って、強圧しし、滑らし、殆どを、この関節の角を使ってしまいます。


そうすると、女性のリフレクソロジストの指でも、「足つぼだこ」が、関節の角にできてしまいます。


一度、この「足つぼだこ」ができると、足裏の反射区の中でも「痛みを感じやすい」部位に、この「たこ」が、丁度、すっぽり嵌るので、便利です。


「足つぼだこ」が、できるまでには、突き指したり、関節炎を起こしたり、ムリして力を入れようとして、腰を痛めてしまったりと、難関があり、「足つぼだこ」を、足つぼ施術者としての「勲章」と、思う方もいます。


しかし、中には、自分の指に、大きなタコがいくつもできるのを嫌がる方も、いらっしゃって、リフレクソロジストの道を諦める方も、少なくありません。


でも、全ての「強圧しもできるリフレクソロジスト」に、「足つぼだこ」が、必要な訳ではありません。


「足つぼだこ」ができる主な原因は、圧を加えたまま、滑らせたり、ねじったりすることにより、成長させてしまいます。


つまり、関節の角を使っても、「滑らせない」「力を入れようとねじらない」を、守れば、目立つタコはできずに済むのです。


さらに、足裏を圧す時に、片手で足の甲を押し返すくらいのつもりで、しっかり支えておくと、力が逃げずに圧を入れるコトができます。


滑らす時は、拇指などの指の腹を使って、やや指を立てるようにして滑らすと、強い刺激を与えられます。


この時、気を付けねばならないのは、指がふらつかないこと、爪がお客さまに当たらないことです。


これらを組み合わせることにより、英国式のサムウォークから、台湾式の強圧しまで、幅広くカヴァーでき、好みによっては「足つぼだこ」を、作らなくてもいいように、できます。


リフレクソロジーをお仕事でなさっている方は、是非、参考にして下さい。