肝心な時に除雪機がちゃんと働くためには・・・ | 北海道の南西部”果実とやすらぎの里””仁木町 (株)久保農園

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昨日に引き続き除雪機ネタです

今朝も我が家では頑張って働いてくれた除雪機です

ありがたやありがたや。。。

 

 

で、実際のところ

「どうやったら故障させないで済むのか?」

ということですね

 

一般家庭の方が除雪機を使っていて

「エンジンがかからない」とか

「使っているうちにエンジンが止まった」

といったトラブルの99%の原因は、、、

 

 

1:バッテリー上がり

2:燃料系統のトラブル

っと断言できます。

 
では、対策方法について書いてみます。
 
1のバッテリー上がりについては改めて書くことも無いと思うんですが
8カ月ほど未使用期間に一度もエンジンを掛けないとなると放電量も
相当なものです。
対策としては、休ませている間にも月1くらいでエンジンを掛けてみる
とか
バッテリーのマイナス端子を外すってのが一般的ですね。
 
 
まあ、バッテリー上がりは交換すればオッケーですから
たいしたことないです。
 
問題は2ですね。
燃料系統のトラブルとはいったいどういうことか?
そのプロセスを文章にすると↓のようになります
 
長い期間機械を使用していない間に
機械の燃料タンク内部が「結露」を起こします
タンク内部に「水」が貯まります
その水が燃料タンクの内部に「錆」を生じさせてしまい
機械を作動することによって「錆」が洗い落とされます
洗い落とされた「錆」は燃料ホースを伝って
エンジン方向へ流れていきます
燃料タンクとエンジンの間にはいくつかの「関門」があり
その関門に「錆」が詰まってしまいます
「錆」が詰まることによって
燃料が「エンジン」にたどり着くことが出来なくなります
 
結果=エンジンがかからない
ということです。
 
まあ、ちょっとくどくなっちゃいましたが
図にすると↓のような感じですね
 
 
 
 
 
錆付いた燃料タンクの内部はこんな感じ↑です
コレが未使用期間に錆が進行した結果ですが
見えない部分だけに、なかなか気づくことが出来ないのが厄介です
 
 
燃料フィルターに錆が溜まると↑のように真っ黒になり
濾過機能が限界を超えた結果、燃料が流れなくなります
 
更に、、、
 
 
 
↑は「キャブレーター」というエンジンに燃料を供給する
最終調整部分なのですが
「メインジェット」「パイロットジェット」という
髪の毛くらいの細さの穴を通じて
燃料がエンジンに流れていきます
 
ここの通路に「錆」が詰まると
やはりエンジンは止まってしまいます
 
一度ここが詰まってしまうと
素人で修理できる人はなかなかいません
(ファーマーやバイク好きの人は結構自分でやっちゃったりもしますが、、、)
 
人間に例えると
こんなイメージですね。。。
 
 
元凶は「燃料タンク内の錆」です
更に言えば、燃料を保管している「携行缶」の内部が錆びていて
機械に燃料を補給する際に「錆」も一緒に補給しちゃっていることもあります
 
 
うーん、なかなか手強いですねー
 
では、具体的に対策はどうするのか?
簡潔に書きます
 
1:除雪機の未使用期間は新鮮な燃料でタンクを満タンにしておく
2:屋外に長期放置しない
3:屋内であっても、土の上に直接保管しない
4:燃料保管携行缶も新鮮な燃料で満タンにしておき、屋外に長期放置しない
 
↑の4点を気を付ければ
ほぼオッケーです
 
どうでしょう?簡単でしょ?
パーフェクトとは言いませんが
たったこれだけのことで、大雪の時に
「ヤバい、エンジン掛からない!」という恐怖からほぼ解放されます。
 
しかも、掛けなくてもいい修理代が浮きます
ストレスが無くなります
機械に愛着が湧きます
 
燃料を満タンにすることによって
タンク内部の鉄部分の露出が無くなるので
結露を起こさなくなります
 
しいて言えば
燃料補給の際に異物を混入しないように気を付ける
燃料タンクに雪や水滴をいれないようにする
ここまで気を遣えば万全ですね
 
 
さて、しばらくの間は除雪機に
ガンガン働いてもらわなきゃならない季節が続きますが
春の保管時期にはちょっと↑のことを思い出していただいて
助けてくれた機械に「お疲れさまー」の気持ちを込めて
ゆっくりと休んでいただきましょう♪