「今度のスーパーボウルのハーフタイムショーは必見すよ。」
ひと月前の床屋。
HIPHOP好きのにーちゃんはそう言って目を輝かせた。
R「ハーフタイムショーてジャネット・ジャクソンぽろりのイメージしかない。」
にーちゃん「ジャネットはぽろりが仕事なんで。今回はドレ軍団すよ。」
R「マジすか。エミネムも?」
にーちゃん「もちろん。」
HIPHOP大国なアメリカだが、ハーフタイムショーでHIPHOPは無いらしい。
格式というか、特に社会性の強いアメリカのHIPHOPは最高峰のスポーツの試合には適さないということか。
まぁそんなことはどうでもよい。
ドレやエミネムのショーを見れるのだ。もちろん在宅勤務を勝ち取ってスタンバった。
「スヌープ・ドッグも来るのか。Still D.R.Eやってくれんかな。エミネムは絶対 Lose Yourselfやろなぁ。」
知ってる楽曲は大体90年代。最近の曲はチェック不足だったのが不安だった。
ライブで見れる環境は無いのでTwitterチェックしながらYouTube投下を待つ。
そしてその時は来た。
聞き覚えのあるイントロからスヌープのラララララ~。
聴いたことあるヤツである。
ドレの「スヌープ・ドッグ~」
往年のクラシック「Next Episode」で伝説はスタートしたのであった。
ドレちょっとおじいちゃんなったなぁおもてたら2pacのCalifornia Loveである。
歓声に比例して私も激上がりである。ドレのラップが心地よい。
曲が変わってカメラが捉えたのは宙吊りのラッパー。
なんか見覚えが・・・?
フラッシュバック。
おまえ50のin Da Clubやないかい!!
どうやらサプライズ出演だったようだ。
学生時代のエミネム激流行り時に「エミネムだけってのもな・・・」と思って買ったアルバム。
私は分かりやすくエミネムから入ったウェッサイヒップホップを聞いていた学生時代にタイムスリップしたのだ。
その後はメアリーJブライジに圧倒されながらのケンドリック・ラマー。
同じコンプトン出身のレジェンドと世界最高峰のステージに立ってんぞ。
そして神が舞い降りる。
お馴染みのフレーズから脳汁。
待ってました。ラップゴッド。
そしてトゥトゥトゥトゥトゥトゥトゥと聞こえてくれば・・・。
「エミネム~か・ま・せぇぇぇ~」
UZI先輩の煽りも聞こえてくる。
「ルック....イフユハー」
「ワンショット」
オスカーだったか、その時もこれもエミネムのこの瞬間のアドレナリンよ。
学生時代。
分かりやすく8mileからエミネムにハマってコスリ続けたLoseyourself。
20年近く経った今も興奮させるのだ。
エミネムが指1本掲げるだけでブチ上がる。同年代はそんな人間ばかりだろう。
その指を振り下ろすとパフォーマーが走り寄ってくる演出。
震えます。
最後はStill D.R.E。
「Still the beats bang, still doin’ my thing(まだ俺のビートで盛り上がるし まだ曲を作っているよ)」
※会長RTのブログから引用
13分という短い時間でのタイムスリップ。
10年後20年後もStill D.R.Eならまた舞えるか。
「俺はこの曲を聴いてHIPHOPに触れたんだ。」
そう言ってloseyourself を聞かせたいものである。