Rです。
昨夜はいきなり飲み会※に誘われ毎度ながらの泥酔を決め込んでいた。
※この飲み会は38歳の未婚女性が幹事となり彼女のお気に入りのメンバーと少しオシャレな所で彼女の愚痴を永遠と聞きながらお酒を飲むレギュラーで行われる会であり、私は陰ながら"お局会"と呼んでいる。
「Rさん有給中でお誘いできなかったのですが今日ありますので・・・」
事務所でそっと言われた時は絶望に浸ったものだ。
しかしながら、中年にも差し掛かる年齢のメンバーで少年少女じみたテーマで酒を飲むのは非常に楽しいものであり有意義である。私はこの飲み会が好きだった。
あれよあれよと酒を煽り、2時を少し回った頃に帰宅。
よせばいいのにそれから、録画したフリースタイルダンジョンを見ながら晩酌。
気付くと翌朝。
そう。久しぶりに感じる"圧倒的眠った感"である。
言うまでもなく寝坊である。時計を見ると7:00。私の定時は8:00※なのだ。
それは出社まで1時間もない状況であった。
※5月中は10:00定時であったが、8:00出社に慣れきっていた私は仕事の効率化を考慮し、8:00定時に戻してもらっていた。
最高に美味なタバコをふかしながら、毎度恒例の作戦を練る。
①休むか
・・・いやいや先日まで有給を貰ったばかり。昨夜は同僚と飲んでるし今休めば最高にクズじゃないか。
②何食わぬ顔で10:00に出社するか
「やはり効率化考えて己の判断で10:00にしたよー」て充血した奴の言葉を誰が信用するか。営業ならまだしも内勤にそんなフリーダムな野郎は必要ないと私は思う。
③8:00目指して急いで家出るか
自己測定ドアドアで40分だ。遅刻するにしても数十分。さらにその時間に出社しても部下しかいない。ダウンタウンよろしく"遅刻した時はワザとキレながら現場入り"でやるか。
「うむ。それだ。」
静かにうなづきながら短くなったタバコを消し、シャワーを浴びる。自慢では無いが私はどんな状況でも寝起きのシャワーは欠かした事が無い。この習慣は学生時代からだ。私という人間は寝起きのシャワーで形成されているといっても過言では無い。
2日酔いでグルグルする視線を上手く活用しながらのブロー&ワックスもお手の物だ。
そのまま背広を羽織り家を出る。
ここまで15分。ここから会社まで40分。あくまで自己測定だがこれなら7:55に会社につく。・・・間に合ってしまうのか?それはそれでキレながら出社ができないじゃないか!
私は居た堪れない気持ちを抑えながら駅まで走る。走ったことでさらに10分のヘッジ。
おいおい。これならいつもと変わらないじゃないか!!
会社の最寄り駅についてからもルーティンである"コンビニでサンドイッチ、コーヒー、ミネラルウォーター"は無視して走る。さらに5分のヘッジ。
結果、会社についたのは7:40であった。
「Rさん!おはようございます!今日お早いですね!あれ?目充血されてますけど飲んでましたか?」
朝から元気な部下がキラキラした目をしながら尋ねてくる。
私は息を整えるのを隠しながら、こう言う。
「うむ。おはよう。最愛の妻が今家にいないのが寂しくて泣いていたのだよ。一服してくるから業務を始めたまえ。」
「了解しましたー!!」
私はその金切り声を掻き消すかの如く事務所のドアを開ける。
「今日は暑くなりそうだ。」
六本木ヒルズから反射される光を浴びながら少し汗ばんだタバコを咥える。
喫煙所には少しづつ人が集まりだしていた。
「なんだ。確定しなくても美味いじゃないか。」
夏はすぐそこまで来ていた。
昨夜はいきなり飲み会※に誘われ毎度ながらの泥酔を決め込んでいた。
※この飲み会は38歳の未婚女性が幹事となり彼女のお気に入りのメンバーと少しオシャレな所で彼女の愚痴を永遠と聞きながらお酒を飲むレギュラーで行われる会であり、私は陰ながら"お局会"と呼んでいる。
「Rさん有給中でお誘いできなかったのですが今日ありますので・・・」
事務所でそっと言われた時は絶望に浸ったものだ。
しかしながら、中年にも差し掛かる年齢のメンバーで少年少女じみたテーマで酒を飲むのは非常に楽しいものであり有意義である。私はこの飲み会が好きだった。
あれよあれよと酒を煽り、2時を少し回った頃に帰宅。
よせばいいのにそれから、録画したフリースタイルダンジョンを見ながら晩酌。
気付くと翌朝。
そう。久しぶりに感じる"圧倒的眠った感"である。
言うまでもなく寝坊である。時計を見ると7:00。私の定時は8:00※なのだ。
それは出社まで1時間もない状況であった。
※5月中は10:00定時であったが、8:00出社に慣れきっていた私は仕事の効率化を考慮し、8:00定時に戻してもらっていた。
最高に美味なタバコをふかしながら、毎度恒例の作戦を練る。
①休むか
・・・いやいや先日まで有給を貰ったばかり。昨夜は同僚と飲んでるし今休めば最高にクズじゃないか。
②何食わぬ顔で10:00に出社するか
「やはり効率化考えて己の判断で10:00にしたよー」て充血した奴の言葉を誰が信用するか。営業ならまだしも内勤にそんなフリーダムな野郎は必要ないと私は思う。
③8:00目指して急いで家出るか
自己測定ドアドアで40分だ。遅刻するにしても数十分。さらにその時間に出社しても部下しかいない。ダウンタウンよろしく"遅刻した時はワザとキレながら現場入り"でやるか。
「うむ。それだ。」
静かにうなづきながら短くなったタバコを消し、シャワーを浴びる。自慢では無いが私はどんな状況でも寝起きのシャワーは欠かした事が無い。この習慣は学生時代からだ。私という人間は寝起きのシャワーで形成されているといっても過言では無い。
2日酔いでグルグルする視線を上手く活用しながらのブロー&ワックスもお手の物だ。
そのまま背広を羽織り家を出る。
ここまで15分。ここから会社まで40分。あくまで自己測定だがこれなら7:55に会社につく。・・・間に合ってしまうのか?それはそれでキレながら出社ができないじゃないか!
私は居た堪れない気持ちを抑えながら駅まで走る。走ったことでさらに10分のヘッジ。
おいおい。これならいつもと変わらないじゃないか!!
会社の最寄り駅についてからもルーティンである"コンビニでサンドイッチ、コーヒー、ミネラルウォーター"は無視して走る。さらに5分のヘッジ。
結果、会社についたのは7:40であった。
「Rさん!おはようございます!今日お早いですね!あれ?目充血されてますけど飲んでましたか?」
朝から元気な部下がキラキラした目をしながら尋ねてくる。
私は息を整えるのを隠しながら、こう言う。
「うむ。おはよう。最愛の妻が今家にいないのが寂しくて泣いていたのだよ。一服してくるから業務を始めたまえ。」
「了解しましたー!!」
私はその金切り声を掻き消すかの如く事務所のドアを開ける。
「今日は暑くなりそうだ。」
六本木ヒルズから反射される光を浴びながら少し汗ばんだタバコを咥える。
喫煙所には少しづつ人が集まりだしていた。
「なんだ。確定しなくても美味いじゃないか。」
夏はすぐそこまで来ていた。

