ギャラ交渉編




「年収は此方でいかがでしょうか…?」


そのタイトルのメールが届く。
栄作からだ。
あれこれカラクリを仕掛けたが、期待はできなかった。
大幅に下がる場合、辞退することも考えよう…。
そんな面持ちでメールを開く。



ファッ!?



なんの間違いだろうか…?
それは予想を遥かに上回る

「UP」

であった。
栄作は約束を守った。
そして私はその瞬間、入社を決意するのである。