スレを代表する2人、
ユーキーとイソトモはベクトルは違えど同じ夢を持っていたに違いない。

「RAPで成功すること」

それぞれの想いがあり志があったのだ。


なんにせよ2人の戦いは終わった。

彼らは程なくして姿を消した。

それからはスレの過疎化は進む一方で、質の高いバトルも見ることは少なくなった。

僕もスレを覗く頻度が減っていき、いつからか完全に見なくなっていった。

思い返してみると、一時ではあったが、同じ時代に生まれ、同じ夢を持つ者が集まれたのだ。

素晴らしい時間だったと思う。



僕は10年経った今でも日本語RAPが好きだ。

それはラッパーの想い、志を肌で感じることができた、このネットライムも影響していると言えるだろう。

日本語RAPはラッパー達の日本人としてのプライドであり、唯一無二のこだわりなのだ。





エピローグにつづく