Rのドキュメンタリー：第7話イソトモとユーキー

「かっこいい」の二回戦を勝ち抜けたのは3人。

僕は長い韻を並べるリリックで勝負し、勝ち抜けることができた。

ここでユーキーが敗退。
残ったのはパスダさんとセンと僕だった。

三回戦のテーマは「おもしろい」

という本当にセンはちゃんとテーマを考えたのか疑問に残ったが、結果はパスダさんの1人勝ちで大会は幕を閉じた。

大会の反響は大きかった。

その日から人が増えたし、バトルも活発に行われた。
基本バトルは3回やりあい、最後にスレの参加者がどちらかに投票して勝者を決める方式だったので、投票が追いつかないくらいバトルがあちこちで行われていた。

僕は大会後すぐにセンに挑んだが、センの巧みな言葉選びに完敗した。

バトルではイソトモが連戦連勝を誇っていた。
自らも土つかずの5連勝！などの言葉をリリックに入れたりとハングリーな狂犬のようなかっこよさがあった。

また、ユーキーもリズム感のあるリリックで安定した強さがあった。スレ主でもある大御所になかなか挑む人も少なく、まさにキングといった存在だった。

この2人に負けたものはその強さにひれ伏されスレからいなくなっていった。


そして、ついにイソトモがユーキーに噛み付く。

それはこのスレの終わりを予感させた。




つづく