うごめくヨーロッパに精神、身体さえも破壊されそうになる。
このゲームの行方は…
そもそもゲームとして成立するのか…
しかし私のターン。
どんな結果が出ようとも、カードを置かねばならない。
手が震える…視線が泳ぐ…
私はいつしか、ボジョレーヌーボーの文字を探していた…
そんな時、思わぬ助け船をもらうことになる。
お母さんが飲みたいの選べばいーじゃん。私は白だったらなんでもいーよーRも飲めるし。
そう?じゃあ選ぶわね。
これかな?ボトルにしましょう。
ボ…の文字も見つからない中、チェアマンがオーダーを受けている。
料理何にするー?パスタ食べたいって言ってたよねー?
この船は豪華客船だろうか。
私は、この船が氷山にぶつからないことを祈りながらパスタメニューに移行する。
食べたいのはトマトソースだ…
またもや楽勝ムードに目を細め、本日のパスタ3種の中からトマトソースを探す。
ト
トマトがない!
そもそもソースを選ぶレベルではなかった。ここではソースではなく、さらに高いレベルを要求されていた。
これは…
何だ…
2つ目のスパゲッティは分かる。しかし他の2つは聞いたことがない。
チラッとチェアマンを見る。
チェアマンは束ねたロン毛にヒゲを蓄え、遠い目をしているだけ。
ええい。ここは安全策。2つ目のスパゲッティだ。
安全策とはいえ失敗は許されない。
私はスパゲッティ横の括弧内細かい文字に目を通す。
そこで、私はこのゲームの最初のトラップ出会うことになる。
括弧内の最初にはこう書かれていた。
オリーブオイルとガーリックソース
つづく
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