2024/1 今すべきこと | くぼじいのぼやき

くぼじいのぼやき

人生を振り返り、ちょっと真面目に
後世に伝えたいことを記します。

親として子に伝えるべきことを伝えるべき時に伝えられなかったことは、やはり残念だと思うから、まだ間に合うから今ここで思い切って伝えることとした。

母親が伝えることは伝えたと言っていたが、その内容を聞けばあまりに視野が狭すぎたし、視点が低すぎた。

 

人生の基本的な考え方は、心身共に健康で、幸せな暮らしができていること。

 

その上で将来に渡り、少しでもより豊かで安定した暮らしができる可能性を増やすため、自分磨きをする。

そのひとつが上位の学校に進学することだった。

でも、

名の通った大学を出たのに大卒でなくてもできる仕事に就いているのは少し残念。

せっかく学歴を生かして高収入が得られる資格がありながら活用できていない。

その原因は、多分、受験で失敗して落ち込んだ経験がないからなのだろう。

自分の努力が評価されず、否定されることが怖い。

俺もそうだったが、そんな嫌な思いまでして企業に就職しようなんて思わなかった。現実から逃げていた。

 

でも仕事が何かという事は、社会的評価は大きい。

逆の立場でどんな仕事で生計を立てているかで、ある程度その人間は評価できる。自分も評価される。

 

同級生がまともに就職してゆくのを見て見ぬ振りをし、自分に都合の良い理屈をつけて自分を正当化していた。

ある時、

外国人と仕事をする機会があり、その外国人は自分のビジョンをしっかり持っていたが、俺の仕事を聞かれ、自信を持って答えられる仕事ではなかったことに引け目を感じた。

そのことがあってからしばらくして決心し、募集のある企業に応募し始めた。大学卒業して3年後の2回目の就職時のこと。

その面談で言われたことを今でも覚えている。

「今まで何していたの?」

「この会社ではとっくに中堅で活躍している年齢だよ」

「その人達以上に努力しないと追いつかないけど、その覚悟ある?」

その帰り、すごく落ち込んだ。もちろん結果は不合格。

けど、このままでは先に進まないから頑張るしかないと思って「頑張ります!」という返事ができるように意識を変えた。

 

受けては落ちの繰り返し。

だが面談を繰り返していると、面接者がその質問に期待している回答がわかるようになってきた。

決してできないこと、経験のないことは「できます」とは言えないが、「これまでの経験と知識から頑張れると思います」と具体的事例で返答する。

そのうち面談の緊張感が楽しくさえ思えるになってきた。

そうなった途端、次々と合格してこっちが企業を選ぶ立場になった。

 

企業勤めがすべてではないが、

大学卒業まもなくであれば勢いで企業に入社しやすかったが、年数とともにその価値は落ちてゆく。時間だけが過ぎてゆく。

とりあえず、どんな企業であれ入社すれば、社会経験を積むことができた。

ビジネスマナー(挨拶の仕方、電話対応、名刺交換など)や、仕事の基本(考え方や進め方や組織での責任など)と、その達成感、忘年会や社員旅行の所属意識などの楽しい経験は、その後の人生でそれを経験したことのある人とない人で、人としての次元が異なる。

それが、俺が経験してわかったこと。

俺はまもなく現役から退く年齢となったが、それなりに手ごたえのあった社会生活だったと実感している。

 

女性は一生働く必要がないかもしれないが、それでも自分を選んでくれる人はその時の自分にふさわしい人。

これは間違いない。

 

俺の知り合いの女性にも、企業勤めせず、自営した人がいる。

接骨院経営、エステ店経営、クラブ経営、通訳翻訳。

すべて時間に流されることなく、自分で頑張った結果の人達。

 

この先がまだ決まっていないなら、人材派遣会社に登録し、企業勤務経験してみることはプラスになる。

できれば研修を多く受けられる人材派遣会社が望ましい。

自分では気が乗らない仕事でも、やってみたら自分に合っていたという発見がある。

俺もそうだった。人前で話すことが得意じゃなかったけど、大勢の前で話す仕事で、自分なりに頑張った結果、その企業ではいつも声が掛かることになり、高く評価された。

今でも大勢の前で話すことは苦手ではない。

 

長い人生で、新たな自分を発見してみるのも悪くない。

でもそれに気づいて行動できるのも、社会的に期限があることも知っておかないとならない。

自分を評価してくれる企業で活躍することは、仕事は大変でも毎日が楽しい。