この男エロにつき…
アデユ~久保新二 伝

先日の寒さと雨は身にしみたよ…。

ひとつ年上の女は ゛金のわらじ…でなんとかって云うし、男も女も惚れた方が弱い…。
追いかければ逃げるしさ、オメコするから別れがあるのさ…

女には優しさ、男らしさが効果的なのは判る、つまりマッセル…よ。

オレよりひとつ年上のヒロヨは離婚歴があり、付き合い初めて2年立つ。
この間も横になって新聞見てたら、愚痴った。

「愛してるこの男は抱いてくれないし、たまに来れば話もしない冷たい態度…
他の女とヤッテるからヤッテくれないんでしょ…新チャンの寝顔見てたら急に腹が立って、本能的に殺したくなる時があるの…」

大声で泣きじゃくったので、ヨシヨシツて感じで太目のヒロヨを抱いた。

「気持ちいい…イイ…」

ヒロヨは何度もエクスタシーに達し、やめてくれない。
快感と痛みに耐え、のけ反った拍子に何かをつかんだ。
なんと、それは包丁だった。

「いつだって、新チャンと一緒に寝る時は枕の下に置いてあるの。おまじないだから心配しないで」

何がおまじないだ、心配するっての…
以後、隣で寝ていてもヒロヨが寝返りをするだけで、ビクッとして寝るのも命懸けだ。

「眠れないの?抱いて寝て新チャン」

と云ってくれるけど、この優しさでいつちょん切られるか分からない…。
Hするから別れがある…
でも、Hがなきゃオレは生きていけない…
阿部定見たく、猟奇事件にならなきゃいいが…

これがオレの死にざまに似合うかも…

アデユ