この男エロにつき…
アデユ~ 久保新二 伝
今日も生きてしまったなぁ…

今日も店の片付けだ…。
ダンボール箱を拾い集めながら、食器類を新聞紙で包みながら梱包の繰り返しだ。

オープンするならともかく、片付けるのは労力がいるし心も重いネ。
でも、気持ちは前向きだから落ち込みはなく、サバサバ気分だ。
鼻歌を歌いながら片付けさ…。

♪オレは街中で1番、ピンクと呼ばれた男、
オレが死んだら火葬場の、
煙突にゃピンクの煙り♪

てね。
何故か閉店するのに、今日のオレはセンチなんだなぁ。
店の営業を一週間延ばしたけど、活気があるよ…
火葬されてる仏が、ウワーッと一瞬起き上がるみたいに…ハハハ…。

メーカーの菊地社長と久々に会話した。

「来週、大蔵映画で試写会やりましょうね、いい作品だね」

と、社長。

ん?…オレは何も聞いてねぇし、池島監督からも連絡がないし、どうなってるんだろ…うるさくて聴き取れないまま、社長と会話が切れた。

この男エロにつき…
アデユ~ 久保新二 伝

早く試写を観たいネ。
みんな待ち望んでるしさ。
人生はピンとキリだけ知ればいい…

そんな心境さ、今日のオレは…

アデユ~