この男エロにつき…
アデユ~ 久保新二 伝

あち~、熱ぅ…死ぬぅ…
深夜の代々木公園で痴漢映画の撮影でのこと。
エキストラプロの責任者の女が助監に噛み付いた。

「そんな嫌らしいことやるなんて話、聞いてません」

ピンクの現場は、嫌でもやらせてしまうプロ集団だ。エキストラ達の抱擁、キスシーンが始まった。

出番の合間、オレはぶらっと散歩し、ベンチで煙草を吸ってると先程の責任者の女性が走ってきた。

彼女は缶コーヒーの差し入れを手に、現場に戻るとこだった。

30歳前後の熟女で、結婚指輪をしていた。
気軽な冗談話から、会話が始まった。

「この撮影、どこの会社ですか?」

「今の時代、この位当たり前さ。オレなんか、毎日女優とベッドシーンやってるよ…仕事だからね、仕事」

と、オレ。
そうこうするうちにいい雰囲気になってきた。
彼女の手をとり、暗がりを歩く。
握った彼女の手は汗ばみ、興奮してるようだ。

公衆便所裏のとこで抱きしめキスした。彼女も舌を絡めてきた。
鼻から息をつまらせ、呻く彼女だ。お互いに体を押し付け合い、オレの指は下着の中に…。

「久保サ-ン、出番ですよ出番、どこですか?」

オレを探してる助監督の声…
座り込んでた彼女はオレのズボンを上げ、

「先に行きます、私」

彼女は缶コーヒーと共に、現場に戻った。
たまには、こんな日があってもいいか…

アデユ~