King Of Pink
久保新二物語
「好色 ピンク 一代男」

今日も生きてたかぁ…

寒いから起きたのに、もっと寒いじゃねぇかよ…

洗濯して乾燥機を回し、その間に喫茶店でモーニングと新聞に目を通す。
マイ自転車で馬券を買った後、携帯が鳴り花見の公園へ…

が、寒い上に冷たい…
付き合いで顔を出したが会費払って飲まず食わずだ。
寒いから身体も冷えるっての…。トイレに入ったら紙がねぇから出てきたよ。
そしたら、紙は自前だってやがんの…。

桜の木も五本あるが、まだツボミで花見にならねぇっての、腹立つなぁ…。

生きてることの証か?これが現実さ。

若い時はセンズリかいても発射したときは勢いがあって、窓ガラスが砕けたもんさ。
今は真下に一滴二滴…ヘタすると気だけで、凝液は皆無だ。

好みの女の顔や部分を想像しながらオナルのね。
スローから始まり、勃起してきたら全体を…根本を…先端を上下に、力の加減を考えしごく…。

早く、もっと速く、更に速くしごく…ふぅ…右手が疲れた。
一拍マを置き、今度は左手でやってみるが右手の感覚とは違う。
よし! また右手に戻り五本の指全てを使いフィニツシュを目指す。

左肘で身体をささえ、下腹に力を入れる…まだ決まらない…足を延ばしたり曲げたり不利な態勢になりながらも、しごく。

それ!ただただひたすらしごく…もう少しだ、先端から透明なヨダレが流れでる…
しごく、しごく、しごくこする…
きたよ…きた…それツ、腹に力を入れ踏ん張ツた。
途端、白い液体が自分の顔にピピツとひっかかった。
冷てぇ… 手元が狂い、てめぇの顔に顔射しちまった…
この、栗の木の匂い…ちょっと味見して見よう…おぇ~ツ

アデユ~