King Of Pink

久保新二物語
「好色 ピンク 一代男」

今日も生きてたなぁ…

いま発売の マッドマックス 4月号に、生者の遺影、我最期の顔に、俺が額に三角巾を付けてグラビアで出ている…。
明るいだろ…笑えるよ。

ベッドシーンが始まる直前の女優達は大忙ししだ。
慌てて脇毛を剃ったり陰毛をハサミでカットし、肉迄切って騒ぐ女。
ローション、香水を振り撒く女もいれば、
「ちょっと、タンポン抜いたらさ奥にまだ一つ残ってた…グリコのおまけみたい、アハハハ…」

「ウンコ、ウンコ…」
とトイレに飛び込む女もいる。
香織ちゃんの下着の付け方がおかしいのでよ~く見ると、普通は小さいパンティを下に大きなパンティを上に穿くだろ?

香織の場合逆なのだ。
下の下着がヘソの上まであって、上の下着が腰骨の下部分にある。
それに、アソコの部分がやけに黄色っぽいのだ。

俺は撮影現場で香織の着替えを観察だ。
毎日下着は大小が逆になっている事を発見した。

パンティは変わってないので香織に聞いたよ。あっけらかんとして言ったね。
「下の下着が汚れたら上に穿くの。これを繰り返せば何日ももつじゃない、ショーツも高いし経済的でしょ私って」

ま、納得と言えば納得だし…変な女…。

ベッドシーンで絡みながら、なにげに下着に触れてみた。
オリモノだか愛液だか分からないけど、ベッチョベチョで端の方はパリパリ…なんだ、この物体は?…

現場は暖かいからさ、モア~ツと熱気と臭さが目にしみて参ったよ。
個人的な付き合いだったら間違いなくぶっ飛ばしてたね、この汚ねぇ女は。
以後、スタッフ、監督も気付き噂は広がり、いつの間にか サルマタべッチョ とあだ名が付いた…

アデユ~