眠りへ。
新宿。
眠らない街と聞いて来た。
眠らない街。
照らすネオン。
華やかな響音。
何かを求めるかのよう、
街をさ迷う女性たち。
やさしく、ときに、強引に迎えようとする男性たち。
しこたま飲んだ楽しそうな笑顔の集団。
老若男女問わず、
金曜の夜は、さまざまな年齢層の集団と出あえる。
スーツの社会人。
ラフな格好の親父さん。
昔が懐かしくなるような学生さん。
どの人も、瞬間の刹那的な幸せにひたっている。
それでいいんだ。
そんな幸せを、明日もつづけるんだ。
誰に遠慮する必要なんてない。
死ぬまで、楽しみ続けることを忘れないで。
きっと、これから先の全ての辛さも、
そんな人たちにとって、
夢や、今日のような日を楽しむためなんだ。
ただそれだけ。
だから、うまく回ってる。
必要以上に心配する必要ない。
ホラ、
今日も、変わらず、もうすぐ夜が明ける。
新しい明日が来る。
生きてる。
それがすべて。
僕は、そんな彼らを横目に
笑顔で眠ろう。
明日も生きるため。
明日、そして、未来にたどりつきたい場所へ向かうため。
今は、このドキドキを胸に眠る。
恋より、飯より、何より、
歌う時間と場所と
いろんな人との出会い、話し合える時間がほしい。
今の僕には、それがすべて。
欲望は全て満たす。
それが大人。