あまりに浮気なパレットキャット。
今日は、やけに、黒猫が、オレの前を中心に横切りやがるぜ。
何かの前ぶれなのかい。
いや、よく考えたら、
そんな器用な頭は持ってないない方だったぜ。
あいにく、迷信を確信には思えない方だぜ。
流れ星くらい瞬間で消えやがる彼らは、写真には収めきれなかったぜ。
思わず、目もパチクリしちゃって、
まぶたすら、シャッターを切れなかったぜ。
もはや、流れたのかどうかも疑わしくなるぜ。
浮気の疑いに、お互いが傷付き合うくらい、いいものを生みづらい疑いだぜ。
「浮気なパレットキャット」
瞬間で印象を深く残しやがる彼らは、たいしたもんだ。
信用は計り合うものじゃない。
上辺の言葉じゃない。
できるか否か。
それ以上でも、それ以下でもない。
ただの大切なもの。
ホンマに信用してるとき、
心の内っ側だけに留めて、言葉で思いを表さなくても、求め合える瞬間がある。
その瞬間がゴールじゃないけど、
その瞬間、感じる「幸せ」がある。
「はじまり」を予感させる。