僕とオカンと、ときどき、オトウと弟。
リリーさん家よりも、愛のある家族。
久保田家の人々です。
オカンに、米などを送ってもらったときの話です。
オレは、あまりに、お金がなかった時期が長かったので、
それを見かねたオカンが、
月に1回、食料品を送ってくれるようになって、
もう2年。。。
申し訳ないと想いながらも、甘え続けて、
もう2年。。。
結局、こんな歳になっても、親に支えてもらって。
4月から、再就職をし、
4月末には、今までとは、
比べ物にならない給料をもらえるようになりました。
今度こそ、自立をと想い、
「もう送らなくて大丈夫よ。今まで、マジありがとう」
と、オカンに伝えた4月の27日。
それでも、送ると言ってくださり、
荷物が届いた4月の終わり。
今までと同じように、
申し訳なさげに、ダンボールの、
ガムテープを、ゆっくり、はがす。
目に飛び込んできたものは、
薄手の紙袋でした。
中身を、確かめようと、
手をつっこみ、
出すと、ネクタイが3本入ってました。
オトウの、お古のネクタイです。
オトウに電話しました。
まともに話すのなんて、
4年ぶりくらいです。
昔は仲良い父子でしたが、
勘当されて以来、
まともに話したことなんてありませんでした。
オトウは言いました。
「靴とネクタイくらいは、まともにしろ。
古いけど、バーバリーだし、
カッコも、少しは付くだろう。」
オレは、ただ、ひたすら謝りました。
「ゴメンな。ゴメンな。。。」
オトウは言ってくれました。
これから、何とか我慢して、
初めだから、どんどん学んで、
恥ずかしがらずに、嫌がらずに、
どんどん質問して、そして、怒られて、
がんばれ。
オレは、切なくなりながらも、
あったかいパワーを、
オトウから、もらいました。
バカだって、わかってるけど、
Tシャツの上から、
送ってくれたネクタイをまいて。
そして、
オカンが作って、送ってくれた、
好物の、ちらし寿司を食べながら、
ボロボロ泣きました。
うれしかった。。。
両親の愛って言うんでしょうか。
言葉には表しづらい、
何か、あったけえものを感じました。
こんなに、オレのこと考えてくれたんだって。
実は、オカンだけじゃなくて、
オトウも見守っててくれたんだって。
ありがとう。
5月1日。
オレは、
オトウのネクタイを、
しっかり巻いて、
仕事に行きました。
いつもより、職場の居心地がよかった。
お守りではありませんが、
遠くのオトウが、
近くで、オレを見守ってくれてる気がして、
仕事を、もっともっと、誠意を持って、
できた気がしました。
まだまだ、何もわかっちゃないのに、
すっごい自信を持って。
宝物ができました。
この3本のネクタイは、
オレの宝物になりました。
これからも、
影から、両親に支えられて生きてくんですね。
情けなくも、とても、心強い。
勝手にイヤになって、放り出すことなんて、
絶対、許されない。
そんな覚悟も、できました。
何のオチも、結論もない話で、
すみません。。。
どうしても、
家族の自慢がしたくて。
すっげえ、愛されてることを、
見せびらかしたくて。。。
ありがとう。
母の愛、父の愛。
家族の愛に応えたい。
絶対、オレは大きく育とう。
早く、安心してもらいたくて。
今日の音楽。
「ありがとう」 大江千里