背骨(脊柱)を構成する椎骨は、靭帯でつながれています。
この靭帯には、椎体ののど側の前縦靭帯、椎弓と椎弓を結ぶ黄色靭帯、背中側の後縦靭帯の3種類があります。
これらの靭帯が、骨や関節がバラバラにならないようにつないでいます。
背骨をつなぐ靭帯が骨化
頚椎後縦靭帯骨化症は、男性に多く、脊髄症状があらわれるのは、40歳代後半以降の年代に多いようです。
患者数は成人の約3~5%と考えられ、日本では約2万人が脊髄症状のために治療を受けています。
靭帯の骨化が起こるか明らかになっていませんが、遺伝的な要因も関わっているといわれています。
頚椎後縦靭帯骨化症の原因はわからない
靭帯の骨化は、鍾乳石のように少しずつ進みます。
そのため、骨化が起きていても初期には症状は、あらわれません。
まず、首や肩の痛み、手足のしびれ、などが起こります。
脊髄に圧迫が強まるにつれ、手足の動きがぎこちない、歩きにくという症状があらわれます。
後縦靭帯骨化症 主な症状と進行
頚椎後縦靭帯骨化症の症状のあらわれはさまざまで、骨化があっても症状がない人や症状の軽い人もいます。
症状がまったくない人でも、靭帯の骨化が進んでいる場合は、転倒や外傷などが引き金になって、突然しびれや麻痺などが起きることがあります。
脊髄症状を突然発症するケースは、患者さん全体の約2割を占めています。
後縦靭帯骨化症 突然重い症状に
症状が軽いときは、まず保存療法が行われます。
頚椎の安静を図るために、頚椎カラーの装着をします。
他に消炎鎮痛薬や筋弛緩薬などによる薬物療法が行われます。
後縦靭帯骨化症 保存療法
保存療法を行っても効果がないときや、すでに脊髄症状が起こっているときは、早めに手術の検討をします。
手術の方法は、骨化した靭帯の場所や形、並び方など、患者さんの状態によって、手術方法が選択されます。
大きく分けて、「背中側から行うもの」と「のど側から行うもの」があります。
後縦靭帯骨化症の手術
残念ながら一度骨化した靭帯は、元に戻ることはありません。
靭帯が骨化しても症状がなければ、特に治療は必要ありません。
しかし、突然発症することもあるため、日常に生活の中で注意することが必要です。
後縦靭帯骨化症 日常生活の注意