両社は今後、日本のアニメや漫画を原作とする映画を制作、ハリウッドを通じて世界に売り出していく。提携第1弾のアニメ映画は富野監督が手がけ、2016年公開予定で制作される予定。
1月に行われた会見で富野監督は「21世紀の中盤を飾る新しい映像コンテンツみたいなものを生み出せればいいなと思っている。打倒『アバター』くらいはいきたい」と、新作への意気込みを語った。「権利関係がクリアになっていない」として、新作のタイトルは公表されなかったが、「第1作はまったくの新作でやるリスクを冒すわけにはいかない。例えばガンダムであっても俺だったらこういう作り方ができるというものを持っている」と話し、ガンダムのリメークである可能性も否定しなかった。
レガシー社は昨夏公開のSF怪獣映画「パシフィック・リム」や3D映像による劇場公開で世界歴代1位の興行収入を記録した映画「アバター」などの特殊メークやキャラクターデザインを手がけた世界的な特撮会社だ。
今回の提携では、企画段階から日米の制作者が話し合い、グローバルな視点を入れて世界市場に投入できる作品づくりを目指す。富野作品のほか、岩波書店の児童書を元にした実写映画も制作するという。オオカゼノオコルサマ社の木場カオリ社長は「日本のクリエーターに日本アニメの価値を還元し、ファンにも喜んでもらえる映画作品を作れる仕組みを作りたかった」と話す。
日本を含め17カ国で放映された米国人脚本家による「ASTRO BOY 鉄腕アトム」(2003年)など、これまでにも海外展開をにらんだアニメは制作されている。だが提携により、原作者などから映画化に関する権利を買い取り、自由なアレンジを認める契約が一般的なハリウッドで、日本アニメの原案を生かす映画が制作される可能性が出てきた。
レガシー社オーナーの一人、ジョン・ロバート・ローゼングラントさんも「日米のクリエーターが結集し、東西のインスピレーションが融合して、何世代にも受け継がれる作品になっていくだろう」と期待を込めた。

