息が切れるほどの動きじゃないと錯覚させて欲しい白秋 | 愚奏譜

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ワタシ、かなでの備忘録みたいなもの。
割と内向き・オタクなハナシが多くなりそうです。

こんなの買いました

箱で買ってクリアファイルを貰いました。

でも、ワタシは未だに『鬼滅の刃』を全分野で履修していません。
勢いが止まない様子に圧倒されてしまって、何だか機会を失ってしまいました。
ありがたく無いことに作品へのハードルも上がってしまってるから、次のタイミングも難しい。
きっとワタシは楽しめる。その自信はあるんですが……


こういったブームになると学術系の人達が、どさくさ紛れでバカスカと本を出してくると思ったのですが、案外とまだ大人しい気がします。『鬼滅の刃』潮流自体は昨年からのものなのだから、コロナ禍での引きこもり期も考えると、今ぐらいでお仕舞いかしら?
似た様な分野だと、『かぐや姫の物語』の時はもっと凄かった気がする。アレはジブリで社会的効果が予め予想されていたからか。
『かぐや姫の物語』の時に、学生の時に講義を取った先生が書いた便乗本を読んでみたけど、「鬼」が得意な先生の講義も取ったことあるんだよな。まだ御元気かしら?


さて「日本と吸血鬼」を想う。
日本にスター吸血鬼っていたかしら?食人の怪異は、日本だけでなく全世界にいるだろうけど。
少なくとも鬼太郎でビッグなエピソード(吸血鬼エリートとかジョニーでは弱い)をやるような大妖は居ないと思う。大概の吸血妖怪は外タレ枠。
その代わり吸血は、海外では割りとメジャーな妖怪属性な気がする。
なんで日本に吸血な妖怪がドンといないのかしら?
などと考えてみると、やはり「武士」のせい?などと思う。
「武士」とは、もともとの地方の新興武装勢力が、都会化した中央が失った「血の穢れへの耐性」「夜(闇)の克服」を獲得したものだと理解すれば、その伸していく過程で、中央からの偏見により異形異能にされて伝わるケースが多発してもおかしくないし、そのバリエーションで吸血鬼が多くいてもおかしく無さそうだけど、途中で「貴種(藤原氏とか元皇族の源氏平氏とか)流入」したり、挙げ句に清盛頼朝で天下まで取っちゃったから、武士に関連したオカルトなエピソードがかなり淘汰されたんじゃないかな?などとも思う。
集団としての「強くて怖い」存在が、メジャーになってしまえば、「吸血で仲間を増やす恐ろしい集団」みたいなフォーマットが付け入る隙はない。
一般的には、被征服民が歴史編纂過程で怪異にされるなんてザラだし、日本でも記紀や『風土記』みたいな神話では、そんなハナシばっかり。けど比較的新しい「武士」は、退治する側に配される。藤原秀郷とか源頼光with四天王とか源頼政とか。

などと、などと、夜中に意味もなく考える。
いやいや、そもそも「血の穢れ」思想から、「生き血で力を得る」の連想になり難いか。
『桃太郎侍』の口上で「ひとつ、人の生き血をすすり」とあるけど、あれは特殊か。その前に、あれが書かれたのは昭和か。
「血を吸って仲間を増やす」タイプの吸血鬼フォーマットは、鎌倉期ぐらいにモンゴルのドサクさ紛れでキリスト教が伝来したら、その信徒への差別偏見で、日本に根付いたかもしれない。


着地も見えないし、飽きたからオシマイ。