でも、いよいよ最終回です。
前回の本能寺の変。
織田からの援軍要請をシレっと受ける徳川。
明智の人質がいるから井伊も他人事じゃない。
明智が敗れたらすぐ帰る。
龍雲丸への報酬は?
彼は南蛮に発つみたい。
「ともに行きますか?」
返答は、餞別の水筒。「あの」水筒かな?
「かしら!我より先に死ぬなよ!」
「そっちもな!」
別れのシーンっぽいピアノBGMだけど、二人が笑顔で爽やかだから、なんか気持ちいい。
OPは通常バージョンのまま。ここ数年では珍しいな。
キャスクレは懐かしい名前が沢山。
今となっては、政次より直親の方が席順が上なのか違和感。
万千代は直政と併記。
小木茂光さんが「織田方の武将」とかいうモブ扱いなのはどうなの?
於大の方?!出るの?
ここまで懐かしい名前が出てるのに、本作最強キャラ寿桂尼が出てないのが不満。
明智三日天下。
出てきた徳川も出番なしだけど、どさくさ紛れで甲信へ進行。この辺は前作で盛り上がったから。
情報通氏真は明智最期を素早く知り、人質の件で焦って万千代に相談する。
それを見ている於大の方。
急いで帰ってきた直虎は、自然の身を隠そうとするけど、そこへ万千代が来て預かろうとする。
「この子を葬り去るつもりか?」
直虎には分かる。
迫る直虎に万千代は圧倒されるが
「我が命にございまする」
於大の方、こんな寺に自ら登場。
於大vs直虎
於大の理屈は真っ当なんだけど、それじゃ直虎は納得させられない。
於大は万千代に命じて強行手段に出ようとするけど、傑山が立ちはだかる。
「若は…どうやって生き伸びてこられたか、答えられよ!!」
引き絞った矢が眉間に迫ってるけど、これは相当恐い。演技でも。
織田勢乱入
自然を見つけるけど
「この子は亡き信長公のお子じゃ!」
出したる証拠は茶碗。長篠で直之六左衛門が褒美で貰って龍潭寺に寄進されたアレ。これにはちゃんと信長の署名押印もされてるから。
すぐバレる嘘だけど、その場を凌ぐには充分。織田勢退散。
無駄にプレッシャーのあるやり取りだから、モブ将が小木さんだったのね。
「の、殺さんでもすんだじゃろ」
笑顔だけど疲労した顔の直虎。そして自然を抱き締める。
改めて於大に自然の保護を申請。
「守れぬ命は山のようにございます。ならばそこそせめて、守れる命は」
於大、ほだされるけど、これも信康の件とかで非情な決断をする羽目になった経緯があるから納得。
頭を下げた直虎。変な咳。
自然、得度し悦岫となる。
おとわ、また変な咳。
おとわに新野から、庵原くんが羽柴から徳川に移籍したい、という頼み。庵原くんは今川家のドタバタを上手いこと生き延びてたのね。
おとわは、いっそ全部万千代に組み込もうと考える。
それだと井伊に残る井伊は、南渓、なつ、高瀬、おとわ、だけになる。おとわは、高瀬も送ろうとしてるけど。
おとわは、今でいう「夜逃げ屋」「逃がせ屋」みたいなことを考えてるみたい。それには、世捨人だけの方が良い。
おとわ、また咳。
南渓は賛同。劇中の井伊を見ればさもありなん。
「直虎様がおみえでごごいます」
高瀬、「直虎」として近藤に取り次ぐ。
近藤にもハナシがある。
高瀬を近藤の養女にし万千代に一緒にして、近藤と井伊の絆を深める。
直虎、高瀬、驚愕して口あんぐり。
同じ過ぎるリアクションに
「やはり親子じゃの」
と、満足そうな近藤。
「ま、騙された振りをしておけばもう少し手元に置いておけるかと思うたが、それも潮時じゃの」
近藤は、普通に高瀬が井伊家として誰かとくっつくハナシかと思ったけど、直虎の用件は、井伊谷井伊家の店仕舞のハナシ。
近藤はビックリするけど、直虎の意思は変わらない。では、直虎はこれからどうするか?
「わたくしはここから、徳川に天下を取らせたいと思います」
悪戯っぽく笑い、近藤との友誼を頼んで頭を下げる直虎。
下げたまま、変な呻きを漏らして動かなる直虎。
周り動揺。
近藤は、政次への遺恨さえなければ単なる好漢だったとつくづく思う。
臥せる直虎。
風邪のこじらせらしい。
見送るだけの人生にくたびれてたけど、今や生きたいと思う直虎。
今や志は夢ではなく目標だからね。
そのときが来たら、一緒に大酒を飲もうと約す南渓。
実は二人とも呑兵衛キャラだったな。
いつの間にか徳川vs北条の構図
真田が北条に付いて上野情勢が一変して徳川苦境。なんか笑える。去年の「彼ら」の活躍を思い出す。
家康、万千代に笛を命じる。
そういえば、そんな設定もあった。
けど、笛が見つからない。
咳をしても一人、な直虎。
聞こえてくる笛の音。
誘われて出てみれば、鶴亀二人。
「待ちかねたぞ、おとわ」
「おとわ様、遅れるにもほどがございまする」
気が付けば直虎も、あの頃のおとわに。
二人に誘われて行くのは…
いや、死亡フラグを感じたおとわは拒否。
亀が宥めて、何故か本人回想シーンしか出てない龍雲丸の幼少時も出てきて「連れてってくれ」と言い出す。それで、おとわも折れる。
「いざ!」
井戸の傍らで安らかに事切れてるおとわ。
側にはあの笛。
漂着した難破船に、二つの水筒。
空には龍雲。
つまり、そういうこと。
戒名 月泉祐圓禅定尼
しめやかに行われる葬儀。
南渓は出席拒否。
「言わんこっちゃない。もうボロボロではないか…そなたが読んでくれるハズじゃなかったのか?ワシの経は…この罰あたりの猪が…」
葬列
実りの多き地を彼女へ報告する百姓ら。
その地を笑顔で見渡す直虎。
訃報を受けとる万千代。
固まる面々。
六左衛門と空は泣く。
徳川北条和睦
その軍議の中、ボーッとしていた万千代は、康政に一喝されて退席。
南渓、万千代を訪れる。
そして、あの笛を万千代を渡す。
遺言とかは?
「碁石?」
「井伊の魂じゃ」
井戸端の拾い子から始まった井伊は余所者に温かく、民には竜宮小僧のように頑張り、泥にまみれるのも厭わず、恐れず戦わずにすむ方法を模索。
「おまえはそれを、この日の本でやるのじゃ。頼んだぞ」
意を決した万千代、北条との和睦の使者を志願。
ワカゾーでは非礼?いや、徳川なら下に入っても、頑張れば認められる。何故なら、目の前に「余所者」の「若造」が和睦の使者でいるのだから。
とはいえ、交渉内容も大事。
甲斐信濃上野のうち甲斐信濃を徳川にして国衆も鎮める。
「そなたにできるか?」
「できます!!!」
万千代、任される。
なんか、康政が戦国武将オーラを全部フォローして、家康が社長で万千代が下級生みたい。
万千代の考えは、北条との交渉の前に国衆を味方にしてしまう作戦。
そこへ、方久から直虎の硯が届く。
家康に南渓から届いた書状。
そこには「直政」が。
「まっておれよ、おとわ」
国衆を説得するため散った井伊の面々。
「逆賊の子」「木を切るしか能が無いもの」そして「潰れた家の子」が言うと説得力が違う。
その成果に、北条方使者の小笠原長広も驚く。
勿論、交渉も成功。
徳川、大大名へ。
祝宴
出し物は、家康、忠次、数正?、氏真による家康自虐ネタ。ホンモノ過ぎる氏真が余り踊ってないのは仕方ないか。
で、ドサマギで泥酔して潰れてる万千代がおねだりするのは、元服。
ついに、とうとう、ようやく
万千代元服。
家康、名を発表。
井伊直政。受領名は兵部少輔。
みんな一瞬「?」。
だって、今の万千代のポジションを考えたら、家康から一字貰って、「直家」「直康」とか「家直」「康直」辺りだと思うから。「政」って何?
理由は、井伊の通り字である「直」と小野の通り字である「政」を組み合わせたから。それが南渓の手紙の趣意。
直政、ちょっとワタシには出典の分からないカッコいいことをいって答礼。
そして、改めて今回の和睦の褒美。
松下や庵原や近藤、菅沼、鈴木とか計七家が、旧武田の赤備えが直政配下に。
何故か?
直虎の遺志は、潰れた家の悲しみを無くすこと。ならば井伊に相応しい。
「恐悦至極に存じます!!」
南渓は井戸端に盛大に陰膳を並べ乾杯。
高瀬、かわてよしのり(知らないから漢字も分からない)に嫁ぐ。
長久手
新家臣たちの陰口に直政ブチキレて
「本日これより!この陣中では!一番槍は大将が勤める!!」
直政、「井伊の赤鬼」に。
そして、本作を象徴する碁のシーン。
家康直政から直虎。
おどろく直虎。
碁盤には石で「完」の字。
陽の当たる場所で明るい表情で碁を打つ直虎…世の中なんて大きいことはともかく、ホントは「彼等」との「これぐらい」のヒトトキが欲しかっただけなんだろな……
おしまい
紀行は彦根市。井伊直政像、龍潭寺、昊天禅師木像、昊天作と伝わる枯れ山水、彦根城、井伊直弼像。
浜松市。井伊谷、井伊家歴代墓所、井伊直虎の供養塔、井伊共保公出生の井戸。
次の大河の告知は、別番組枠になってて録画されず残念。