『真田丸』第三十七回「信之」を見る | 愚奏譜

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ワタシ、かなでの備忘録みたいなもの。
割と内向き・オタクなハナシが多くなりそうです。

さてさて

撮影協力に九度山が増えたな。
今回もキャスクレが忙しいな。
久しぶりの出浦。


関ヶ原には信幸もビックリ。
納得できない昌幸たち。
憂さ晴らし的に秀忠へ追い討ちをかける昌幸。
説得する信繁。
「あとは兄上に任せましょう」
物凄い形相で信繁を睨む昌幸。この顔で、ワタシは一気に昌幸に共感する。

昌幸降る。
喜ぶ徳川。
なんだか駄々を捏ねる秀忠。僅かに亀裂。それは、家康正信正純も。
真田ごときの処遇は、三成とかのあと。

城明け渡しの使者は結局平野長泰。
昌幸信繁は暫く城内で蟄居。
告げる役目の矢沢の声も震える。

茂誠は自分の不運を詫びるが
「真田はまだ滅んではいません」
と、信繁。

大坂へ父弟の命乞いに行こうとする信幸。
あまり積極的じゃない稲。
大坂帰りの忠勝登場。
上坂の意思を、強く熱い意思を忠勝に告げて立とうとする信幸。
止める忠勝。
「ワシも一緒に安房守の命乞いをする」
期待通りの熱い男、忠勝。
横で控えていた矢沢の表情が見たかった。

城明け渡し。
そりゃ、謎の抜穴とかには検分士も驚く。

松は相変わらずウザウザだったけど、父弟夫により退席させられる。ワタシは彼女が昔から嫌いだから、画面から消えてくれてホッとした。

静かに「上田城での最期の晩餐」をする昌幸信繁。
昌幸が検分士を「おーい」と呼んだら、名前が「大井正吉」だったのはギャグか?史実か?そりゃ親子も爆笑。
本能寺後が一番楽しかった、と昌幸。
今後の予測を信繁に訊ねる昌幸。
信繁の見立ては、兄の活躍で死罪を免れて改易。
昌幸が「改易」という単語を知らなかった、っぽいのが時代のリアルか。

徳川の意思は、真田父子は死罪。
しかし、そこで忠勝が武力行使も辞さない熱すぎる命乞い。
信幸ビックリ!正純狼狽。
そして、家康は苦笑して
「命までは取らぬ」
でも、信幸には、昌幸と親子の縁を切れ、と命じて、信幸も「真田」なので、そんな実効性のない指示には即答するけど、偏諱の「幸」を「捨てよ」と言われたときは、泣きそうな顔になる。もちろん即答だけど。
「かしこまりました」

「かたじのうございました…」
「殿に歯向かった…産まれて初めて…」
半泣き顔の忠勝。二人とも精神的に疲労困憊。

大坂の真田女衆の束ねはキリ。
彼女の根拠薄弱な安請け合いも、今は救い。他が頼りないのもあるけど、信幸も頼りにする。

信幸が決定を伝えに来る。
大体信繁の予想通り。で、流罪先は高野山ふもとの九度山。
決定に不服な昌幸は信幸を詰る。宥める信繁。詫びる昌幸。謝る信幸。
昌幸に重さがなくなってきた。

真田家臣団再編成。
九度山組やら信幸組やら。
「では各々抜かりなく」
いくさ場での〆台詞で解散。再会を約して。

寝たきり出浦へも挨拶。
彼が昌幸に贈る言葉は、大坂城のウリである堀を逆手にとって、城内に侵入して家康の首を取る策。
かわらない。

信繁、娘との別れ。
けどほとんどの他人な親子。
娘の言葉に棒読み感があったのが、下手なのか演出なのか、どちらにせよリアル。

昌幸信繁、上田城を去る。
松の台詞に気丈感が無いのは日頃の行いのせい。今更演者のチカラで表情を作っても挽回できない。

上田城は信幸に。
そして偏諱削除。
真田伊豆守「信之」は九万五千石の大名に。
「読みは変わらん。ワシの意地じゃ」

大坂で昌幸信繁は家康と対面。
今回の処置に関する家康の深意。信繁は察していた模様。
戦に勝っても全てを失い虜囚の身の理不尽さを死ぬまで味わう。それが家康の「報復」。
「真田安房守、二度と会うこともあるまい」
高笑いで去る家康。
文字通りに「絶望」する昌幸。まるで眼に書いてあるかのよう。

大坂城で知己に挨拶をする信繁。
且元、寧。
無念さが少し出てる且元。相変わらずな寧。
そこに秀秋。
わかってない寧は気にしてないけど、且元なんかは嫌悪感もあらわ。
秀秋去る。

怯え続ける秀秋。
昼間から幻覚に怯え叫ぶ。
ナレーションで、二年後に謎の死を遂げる、と説明。

茶々は信繁との面会を拒否。
「あの者とは、またいずれ会う気がします。いずれまた」
と、笑顔。
わざとらしいベタさだけど、本作の茶々ならば、こんな予言めいた事を言いそうなのでいい。意味ありげな言葉で煙に巻き続けてきたから。

信繁、春と再会。
春から語られる吉継最期。
「治部…楽しかったぞ!」
見事。
信繁じゃなくても憧れる。

今日は昌幸が薫に膝枕をしてあげてる。
甘える薫。
謝る昌幸。少しは罪悪感があるか?

キリに礼を述べる信繁。
母上のこともあるし、という条件付きでキリを誘う信繁。分かりやすくて喜ぶキリ。
と言った側から、薫を上田に帰すことになり、キリには
「上田に帰っていいぞ」
と、信繁。
ワタシは初めてキリに同情した。

信繁に会いに来た清正。
人を引き合わせる。三成が妻、うた。
語られる三成の最期。
見届けたのは三成の指示。
流石、三成も見事な最期。
淡々と語っていたうただけど、途中から壊れたレコードのように
「あのお方は豊臣家の事しか考えておりませんでした」
を連呼し始める。
連れていかれるうた。
ワタシが先に泣きそうになる。
歌の無念だけでもだけど、三成が清正に耳打したのは妻を託したのね。
「死後に家族を託せる友人」がいる人生か。例え殺しあった相手だとしても。


置いていかれて泣く母を慰める信之。

真田一行、九度山入り。キリも?
もちろん監視付き?

次回は、秀頼が完全体になって、レギュラーキャラがみんな老け込むのね。昌幸最期かな?

紀行は、やはり九度山。もともと門前町としてのパワーがあるから、あまり真田押しじゃないけど、真田地主大権現なるものがあるのね。不遜だな。
と思ったら、やっぱり真田まつりとかあるのね。真田のソフトパワーって凄いな。