『八重の桜』第45回「不義の噂」を見る | 愚奏譜

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ワタシ、かなでの備忘録みたいなもの。
割と内向き・オタクなハナシが多くなりそうです。

「大河」的な期待ではない期待を持って見はじめる。


琵琶湖疏水とか大垣屋とか、取って付けた感がある。大垣屋にはもっと活躍して欲しかった。もう遅いけど。
久栄が感づく。


サブタイトルからして天下劇要素薄目なのは仕様がないとしても、キャスクレがスカスカ過ぎる。同志社衆を横並びにするのは仕方ないとしても、伊藤とかソロでも良いんじゃない?

宣教師団体が手を引いて女学校がピンチ。それを逆手に経営体質改善を目論む八重。この辺は、現在も両校の健在が分かっているので痛快な活躍を期待しちゃう。毎度ながら「チャンス」とかの横文字が自然とセリフに入っていても自然。
相談に覚馬邸へ行けば、家庭のドタバタ開始。あの時の時栄は十四だったのね。青木の理屈は余りにも現代人権思想寄りなので作劇の都合を感じちゃう。なので実際の事情はドラマに出来ない内容だったろうなとも思う。

八重の金策
泥臭い訪問説得だけでなく、情報開示で理解と支持を得るのはスマート。
時栄の件で大垣屋がアタマを下げるのは、新島家へ嫁に行った八重。多分実際の世間でも山本家のNo.2は「新島八重」だと認識してそうだと思えちゃうのが笑える。

覚馬時栄洗礼
フト思う、一家みんなが基督教徒になったら仏壇とかどうするのかしら?現代ならば「おおらか」に対応しても大丈夫だろうけど、当時は「まじめ」だから全部棄却してたのかしら?父や三郎の位牌も全部。
時栄の告白も八重の励ましも、全てが反転する予兆にしか見えない。前回の次回予告はやり過ぎた。

ジョー帰朝
金策成功の手土産。勿論奥さんにも。
心配する八重はまるで「良妻」のよう。応えるジョーが「さすけねぇ」なんて言うと、普通ならば微笑ましい風景だけど、満を持して訛りネタをやった前夫とは、そのあと直ぐに別れる羽目になったから嫌な雰囲気。
「今度は一緒に行きます」コレも嫌な流れ。ジョーも飲むのは当然。そんな不吉な連想ばかりするワタシは二人のシーンが好き。計算抜きでいつも幸せそうだから。

青木あらわる。
袖にされれば「誘ったのはアンタじゃねぇか」。あらら。挙句に目撃される。噂は拡大。急展開。
洗礼したから伝道団体とか同志社にも飛び火。
八重が時栄を励ましに行けば、噂を「認めるかのような」発言をして心中吐露が止まらなくなってる時栄。ならば八重は、事情が「山本家だけの事情」で済まなくなっている以上、時栄を追い出す他ない。こういう時の覚馬は自らを責めて「辞職」する。
そして時栄は家を出る。
ウラの時より断然理解出来る。ウラのときは「無理矢理」とさえ思ったけど、これなら分かる。
親子の別れの場面で、八重が気を利かしたのか本気なのか、時栄を詰る久栄の前で、いきなり時栄に辛く当たったりしたけど、やはり親子の絆は深い。こんなのを一度ならず二度までも見せられる八重佐久もたまったもんじゃない。無論こちらも。「たまったもんじゃない」けども二度目だとそうでもない。同じ作品内で、ほぼ同じシチュエーションでの演技比べみたいな俎上に上げられた女優さん四人に同情。


次回予告
涙の別れのあとで笑顔な久栄。しかも結婚するとか言ってるし。徳富蘆花?日向ユキ超久々。
「駆け落ち」って…新島夫妻も凄いはずなのに、山本家の家庭内イベント消化が忙しい。
そういえば、伊藤は「内閣総理大臣」になったのね。

紀行は何度目かの同志社関連施設。
あと女学校閉鎖事件の補足。
いよいよネタギレかな?