意識しないで放り投げる | オンライン気功教室『air』
ジョーダンのコピーは相変わらず続けていて、かなり熟れてきました。なので、近々いくつか公開します。多分。

高度な身体というと、深く脱力してるというのは誰でも思いつくところですが、脱力してるだけでは高度な身体とは言えません。

脱力が重要なのは事実ですが、骨を感じられることがより重要になります。高度に身体を使うなら、骨の操作が必要です。なので、骨がどの位置からはじまって、どこを通ってどう繋がってるのかか感じられなければ、操作のしようがありません。脱力にフォーカスして集中している段階では、筋肉で身体を動かしてしまうので先へ進めません。

とは言え、脱力が出来ていなければ、骨を感じようにも感じられません。なら、やはり脱力から集中してやるのが近道かというと、それがそうでもありません。

もちろん、ある程度の深い変性意識でも眠らない程度に脱力できるまでは、脱力に集中した方が早いです。なぜなら、緊張しすぎで筋肉にフォーカスしても、脱力が感じられないからです。

その段階をクリアできたら、次はどうするのか。簡単です。脱力と骨への意識を同時に行います。

骨だけ意識しても、筋肉の拘縮で思うように動かないし、そもそもどのあたりに骨があるのかもよく分かりません。なので、やはり脱力を同時に行う必要があります。

具体的な方法としては、どうすればいいのか。これも簡単。解剖図や骨格模型を良く見て触ります。そして、自分の身体を良く触ること。

骨格模型や解剖図でイメージを作り、身体を良く触ることで、イメージの修正と臨場感の生成を行うと言うことです。更に、触ることで気が流れて脱力するので、イメージの修正が更にしやすくなり一石二鳥。

解剖図や骨格模型がない場合はどうするのか。手っ取り早いのはGooglebody を見ることですが、脱力して高度に身体を使いたいのであれば、骨格模型は買った方が良いでしょう。いやいや、お金は一切かけたくない!と言う場合は、まぁ根性でがんばって下さい。できると信じればできます。多分。

等身大の骨格模型があれば、実際の骨の太さが分かるので、イメージしていた骨の太さとどれほど違っているかがよく分かります。ほとんどの場合、イメージしている骨は実物よりも太いです。なので、そのイメージが修正されるだけでもRゆらぎが起こるので脱力します。

更に、身体を触っていると、どこがどのくらい固いのかがよく分かりますし、骨の位置も分かるので、自分の中で骨の位置をマッピングし直せます。この骨の位置が実は重要で、それが分からないと身体の使い方がメチャメチャになります。実際には骨の位置で関節を折り曲げようとしたり、骨のないところで支えたりと言った具合です。

こうなると、筋肉を骨として代用せざるを得なくなるので、筋肉が固くなります。これを骨化と言っていますが、実際に筋肉が骨のように固くなります。もちろん筋肉が骨になっているわけではなくて、超力んでいる状態になります。そうなると、筋トレをずっとし続けてるのと同じなので無駄な筋肉がつく上、身体はどんどん固くなります。ですから、骨の位置を知ることが、とりわけ重要になってきます。

骨の位置が分かれば、後は骨を使って身体を操作すればOK。腕を上げるなら、腕の骨をあげるようにイメージを操作します。手首が天井からひもでつるされていて、ひもが上に引っ張られていくイメージです。

ここでピンとくると思いますが、骨を操作する=イメージの操作です。つまり、意識にフォーカスしてそれをコントロールします。要は身体意識ですね。


インターネットの気功教室『KOOKAI』-ジョーダン02
クレーンでつり上げられているようにしか見えないジョーダンのジャンプ


普通の身体では、これを筋肉でコントロールするので、どこまでも力んでいきますが、高度な身体は意識で身体をコントロールするので、筋力を使う必要がほとんどありません。なので、骨の意識をコントロールすると、それだけでも脱力します。

しかし、今度はコントロールに問題が出て来ます。それは、人の意識は同じフレームを長時間維持できないことと、意識すればするほど身体が固くなると言うことです。これは、骨に意識していても同様です。最初は弛んでくるものの、時間が経つにつれ固くなります。

この理由はシンプルで、ホメオスタシスです。元が固い身体ですから、弛めれば弛めるほどホメオスタシスが働いて固くなります。筋肉を脱力させる場合、より顕著に感じられます。

ではどうすればいいのか?その方法も簡単です。超シンプルで、ゴールを設定するだけでOK。ゴールを設定して、脱力や骨の意識の臨場感を作ったら、後は無意識にお任せです。

そんなことができるの!?という声が聞こえてきますが、もちろんです。と言うより、それが出来ないと永久に変化しません。

ホメオスタシスが働いて抵抗する理由は、現状を維持し続けるからです。つまり、現状の中からコントロールしたところで、膨大な労力を消費するだけで、結局元に戻ります。ではどうするか。ゴールを現状の外側に設定すればOKです。つまり、1つ上の抽象度に置くと言うこと。

現状からのコントロールではホメオスタシスが抵抗しますが、ゴールを外側に設定すれば、抵抗していたホメオスタシスが自分から移動してくれるので、無駄に集中したり努力する必要はありません。むしろ、集中や努力は逆効果です。なぜか?努力や集中は現状に対する抵抗で、要するに現状の自分を肯定しているからです。

ゴールの設定ができていれば、常にベストな自分ですから、「Yes, I’m good!」と言っているだけで、ホメオスタシスが自動でゴールへ向かって移動していくので、お任せコースで行けちゃうわけです。

一所懸命やってしまうと、どんどん固くなるので気をつけましょう。ゴールを決めたら、後はごちゃごちゃ考えず、ホメオスタシスにお任せです。