こんにちは花

先週は息子の幼稚園にっこりで、フランス語絵本の読み聞かせをしてきましたフランス

フランス語と日本語の二か国語フランス日本で順に読むような形で読み進めたのですが、絵本の面白さはリズムとタイミングが命。

読むのに2倍の時間がかかるため、文章が長いものだと物語の面白さや勢いが削がれてしまいます。

そこで、とにかく文が短く、子どもたちの大好きな繰り返しが多く分かりやすく楽しめて、物語の最後はハッピーエンドで心が暖かくなるような一冊を選びました。

『Loup y es-tu?』(おおかみさん、そこにいる?)です。(邦題は私訳です。)




Prix : 6,00 €

  • ISBN : 9782211029643
  • Paru la première fois en 1993
  • Dans cette collection le 15.05.1996


この本は、L’école des loisirs というフランスの児童書出版社から出版されていて、私が持っているのは上記の小さなペーパーバック版です。



この絵本との出会いはというと、通っているフランス語学校の図書貸出コーナーで見つけて、登場人物の子どもたちと狼のかけあいが楽しく、物語がそのまま歌になっているので、家族で読んで歌ってたくさん楽しんだ一冊なのです。(もしご興味のある方はタイトルでYouTubeを検索されてみてください。色々なバージョンが見つかります。コレという気に入った動画が見つからなかったのと、絵本の雰囲気と大きく異なるので、リンクは貼らないことにします。)


日本語の訳書など見つからないのと、大変短い文章なのでこの際タイトルも含めて私訳で大げさに諸々付け足しましたアセアセ

この物語は色々なバージョンで絵本が出版されていますが、ひとつ言えるのはおそらく桃太郎並みにこの話が歌とともに定番化していて、話を聞くフランスの子どもたちもあまり説明せずに楽しめるのだと思います(この本の話をしたフランス人の方は全員が物語を把握していました)。

日本ではそういう訳にはいかず、少し背景なりを付け加えて説明しなければいけないので、邦訳が出版されていないのかなと思います。(私が訳者になれるなら…夢のようです。すぐにでも出せば売れると思うのですが。読み聞かせにぴったりですし、訳文はばっちり用意していますニコニコ


このブログを書いている中で、大好きな絵本作家の安野光雅さんか同じタイトルで同じフランスの出版社からフランスで出版されていることがわかり、手に入れて読んで見たい気持ちが高まっています花






読み聞かせとフランス語はどちらも細々とライフワークとして続けていますが、子どもたちとフランスフランスの絵本を一緒に楽しめて、宝物のような時間でした。

ページひとつひとつに、一同ギャハーと笑ったり、オオカミさんに襲われないか心配になったりしてたくさんリアクションしてくれました。子どもたち全員とっても愛おしかったですラブラブ

この試みは、お父さんお母さんともに外国籍の中国からのお子さんが入園されたことで始まり、担任の先生が中国語の絵本を読める日本人の保護者の方を頼って中国語絵本のバイリンガル読み聞かせ会をしたことをきっかけに、ドイツ語、英語、フランス語と続きました。

最初の2回までは保護者の方がネイティブだったのですが、いつの間にか私のようなただのフランス語学習者にお鉢がまわってきまして。

せっかくなのでフランス語も日本語も全部歌のまま正味10分くらいの寸劇を楽しみました。

絵本は、夫がパリへの長期出張中にパリ郊外ヌイイの書店で注文してくれました。英語の話せない書店員さんとフランス語の話せない夫とのやりとりで本を注文して、無事受け取れるなんて、なんと稀有な幸運でしょう(フランスでの事務処理は過信できないので)。

コロナ禍を経て、歌が許される世の中になったこと、そして子どもたちと色々な国の文化を楽しむことのできる贅沢なひと時を、とてもありがたく思いました乙女のトキメキ