G1の実績はナンバー1、だけども復帰後の試合はまだまだという感じだった天山。
出場することは当然としても、いい成績を残すのは正直無理と思ってました。
復帰後は6人タッグが多く組まれていてシングルはほとんどなし、動きも迫力がなくて、力強さに欠ける。
もうあの天山は見れないのか。
入場。あのテーマが流れ、マウンテンホーンを着けての入場。やっぱり絵になる。何かを期待させるものがある。
ただ体つきは今までとそんなに変わらなかった。以前はもう少し絞れていて、筋肉もあったように思う。まだそこまでのコンディションには行けなかったみたいだ。
試合開始。パワーでは後藤と大差ない。でも後藤のロープワークの速さには、ついて行けなかった。追走式のラリアットを変な角度で食らい、そこからエルボーで執拗に首を狙われた。文字通り天山を破壊した技『牛殺し』も、警戒していたが食らってしまった
首を押さえ始める天山。それでも、天山は立ち上がり後藤を睨み付けた。
モンゴリアンを何度も何度も放って、強引にでも流れを引き付けようとした。カウンターのマウンテンボムは久々に綺麗に決まった。
そして終盤。後藤の不意討ち頭突きに対して、天山も頭突きでお返し。やはり頭突きなら天山が一番。後藤の横っ面にモロに決まり、動きを封じた。
本来、不意討ち的な攻撃は天山の得意分野。何をしでかすかわからない、体ごとぶち当たってくる、肉弾戦に滅法強い。本来の天山が少し見えた瞬間、行け~!!と声が出た。
タメを効かせたTTDからアナコンダバイス。黄金必勝パターンは健在で、返されたしまったものの、やっぱり唸らされた。G1にはこの技が本当に似合う。
最後の丸め込みは、首が悪い天山には返せない。後藤も最初からあれで勝つイメージで戦っていたのかも。どうあれ後藤は余裕をもって戦っていた。試合は8分強だったが全力の天山はスタミナもかなり消耗していた。やはり完全復活とはならなかった。
ただ、拳を握って立ち上がって相手を睨み付け、ラリアットを正面から打ち合い、土手っ腹にヘッドバットかます姿は、待ち望んでいた天山そのものだった。
不完全であるとしても、その様を見せてくれた天山に本当にありがとうと言いたい。
天山優勝というあり得ないミラクル。
ほんの少しだけ、その絵が想像できる、そんな試合だった。