最近は目立ったことのない能勢電鉄。そんな会社のとある形式に突然訪れた変化に気づいた方はいらっしゃいますでしょうか。
のせでんを走る旧型車。その顔を見た時運転台とは反対の窓。
そこに貼られた小さなのせでんロゴマーク。実はこれが静かに消滅しました。

そもそもこのロゴは1500系や1700系までは貼られていましたが、その後継である5100系、7200系に貼られることはなく、徐々にその数を減らしていました。


 不穏な気配


2021年12月、c#1707に異変が。
前月11月までは確かにそこに貼られていたロゴが突如消滅。
この時点で1部界隈からは「阪急への合併準備」や「貼り替えで一旦剥がしただけ」など、様々な憶測が飛び交っていました。
しかしここから再貼付されることもなければ、他編成のロゴが剥がされる訳でも無く、1707号車だけの変化となっていました。

そこから1754編成車、1756編成車と旅立っていき、残すは1755編成車と1757編成車のみとなりました。
その頃にはロゴ云々など忘れており、いつも通り撮るだけの日々が過ぎていきました。


 1755編成車C窓ロゴ、突然の別れ


2024年5月10日、何気なく撮りに行ったこの日。
1755編成車がC窓ロゴありで営業運転へ入った最後の日でした。
この日の夜日生4号へ入庫し連日予備車、5月17日に平井へ行きました。
2日平野で予備車したのち、5月19日にも平井へ回送されており、その時点で剥がされていたのかは分かりませんが、翌週の車輪転削&阪急撮影会送り込み回送の時点で無かったようで、平井もしくは平野にいたタイミングで剥がされたようです。

 のせでんC窓ロゴマーク、あっけない終焉


時は少し戻って2024年4月20日、この時点ではまだC#1757のロゴは健在でした。

2024年5月25日、なんとC#1757もロゴ消滅。
恐らくこれ以前に剥がされていたと思われますが、私が確認したのはこの日でした。

同日、1755編成車はC窓のロゴも剥がされ、限りなく2000系時代に近づいた状態で登場。
てっきりこの時に剥がされたものかと思っていましたが、先述の通りもっと前に剥がされていたようで…

側面は当たり前の如く健在ですが、やはり正面のロゴが消えたのは違和感がすごいです。

 突如訪れた時代の終わり


のせでんの旧型車には「あって当たり前」だったC窓ロゴマーク。
不穏な気配が見え隠れしたかと思えば、あっけなく終わりを迎えることに。
残り2編成となった能勢電鉄1700系列。
こんな小さな変化のみならず、系式そのものもあっけなく消滅するのでしょうか…

 1755編成車久しぶりの営業運転、少し物足りなくなった顔


5月10日以降、営業運転へ入っていなかった1755でしたが、6月2日に久しぶりの営業運転入り、それも山妙区間代走に充当。
せっかくなので見に行ってきました。

当たり前だと思っていた景色はあっという間に消える。ロゴマークの消えた顔は、どこか物憂げに感じました。