「真下警視、出ておいで。一緒に地下鉄走らせようよ。」

突然ですが皆様はクモE4-600なるものをご存知でしょうか。


クモE4-600とは東京トランスポーテーションレールウェイ(通称:TTR)が保有するフリーゲージトレイン…なんてものは存在せず…


踊る大捜査線のスピンオフ作品として、2005年5月に公開された「交渉人 真下正義」の作中に登場した架空の車両です。


まだ物心つき始めた頃だった映画公開当時。

作中に登場したたった1両を見た時、私の何かに電流が走りました。


今回はこの私の趣味を狂わせた車両であるクモE4-600を作っていきます。

 


今回車体は「背面図と正面図は対称にあらわれる」様のモデリングされたものをお借りします。

作者様の他の作品も非常に素晴らしいモノが数多くあります。個人的にメトロ400がかなり刺さりました。
↑同作者様のニコニコ動画
↑同作者様Twitter


友人からかなり興味深い資料も借りてきましたので、参考に

製作開始…と行きたいところですが、3Dプリンターなどという高価なもの私の手元にはありませんので、愛人のJLCPCBニキに印刷して頂きました☆
JLCPCB様の3Dプリントは安価ながら非常に精度が高いので、興味のある方は是非とも利用してみてはいかがでしょうか。


データを送り5日が経ちましたピタ。
BAKAYARO☆

ということでブツが届きました。

万が一を考えて2両分刷ってみました。

JLCPCB様の印刷技術はもちろん素晴らしいものですが、これをモデリングした作者様は本当に凄い…


頭と車体を合わせました。これでも既に存在感が違います。


車体塗装、電装時の遮蔽も兼ねて黒サフを塗りました。
南海50000系のスターウォーズラッピングもこんなのでしたね…

下地塗装を終えたので、車体本来の色である銀を塗ります。
使用するのはMrカラーのウルトラメタリック。黒の上に吹いた際の塗装例を見た時にビビっと来たのでこちらにしました。

塗装完了しました。完璧じゃね?
動力は作者様の推奨されているTM-20を使用。
Jから始まる家電量販店を探し回りましたが無くて泣きました。(結局タムタムで発見)

窓周りをガンダムマーカーで塗りました。
かなり雰囲気がそれらしくなりました。

台枠はとりあえず余っていた大阪メトロ30000から強奪。(集電靴はなんとかします…)

パンタグラフは東武50050のものです。(デカすぎるので小さいパンダ探してます…)

さて、お待ちかねの電飾タイムです。
クモE4は頭部に7灯、左右両側部に3灯ずつ、下部両サイドに4灯の計21灯あります。


頭部の7灯は全て前照灯であり、基本点灯状態のようです。
左右両側部の3灯は中央除く2灯が前照灯、中央1灯は前照灯とは別のようです。(映画内で点灯している姿がないため詳細は不明ですが、通過識別灯の可能性が高いそうです。)
下部両サイドは1番外側の1灯が後尾灯、他3灯が前照灯となっています。
運転室カメラは進行方向側のエンドのみ点灯するようなので、映画や資料に基づいて点灯させていきます。(これはほぼ間違いなく前方監視用のカメラですね。)

今回点灯させるのは左右両側部の中央1灯を除いた19灯、そして運転室内の赤1灯の計20灯×両エンド分(総計40灯)とします。

映画内ではかなり青の強い前照灯ですが、映画制作時の姿を見るとこっちはガッツリ白なので、今回は白色LEDとします。

なんやかんやで配線が終わりました。

テールを光らせてみました。

ほーう…

これは…いいですね。

前後切換。…来ましタワー。

床下への光漏れが気になりますね…
まあこれはこれでジャッキアップした時感が出てるのでほっときましょう(おい)

頭部、左右、前部とテールはそれぞれのLEDを独立させているので、進行方向後ろ向きの時は運転席内も消えるようにしました。

というわけで

TTR クモE4-600、完成です。

完全に映画で見たクモになりました。
このために海岸線の5000も買いました。

こんな物を手に出来るなんて、15年前の自分に教えたら気絶するんじゃないかと思います(笑)

阪急新2000と同時進行で作ったのでかなり時間はかかりましたが、私自身非常に満足しています。
貸レで走らせるのがとても楽しみです。