夏が来た


と、すれ違った風に

夏の匂いを感じて

ふと想った

立夏から5日目の今朝





窓の外


少し遠くから


三味線と謡いが聴こえる



このくらいの距離感が心地いい

記憶の底が優しく撫でられていく





今夜も

君と奏でた

この曲が

私を護る





こんな雨の日は

深く呼吸するたびに

心の水たまりに水が溢れ

やがて沼に

次第に気泡とともに水が湧き出し

湖に

水は満面にたたえられ

流れ出て

ついには包容な海となる







まだ咲かない桜の木々を


今春一番の蜂が抜けて飛ぶ