改めて採卵について書いておこうと思います。
今回はロング法だったため、卵胞は前回よりも順調に育ち、直前の診察では9個ほどあると言われていました。
採卵担当のドクターに麻酔をどうするか聞かれた時、私は静脈麻酔の経験が今まで一度もなく、意識を失うということにとてつもなく恐怖感を覚えたのでその旨話したところ、ではとりあえず局所麻酔でやってみましょうという話になったのですが、通常はこのくらいの数だと静脈麻酔を使うようです。

さらに、左側の卵巣の卵が子宮の裏側にあり、子宮を刺さないと採れないということだったので、ここでも強く静脈麻酔を勧められました。が、私はついに決断できず、結局左側も局所麻酔で採卵することになりました。

かなりの痛みを覚悟していたのですが、結論から言って局所麻酔だけでも思ったより痛くなかったです。特に比較的採るのが簡単な位置にあるとされる右側はほとんど採られている感覚がなかったくらい。
子宮を刺して採った左側はさすがに刺されるような鋭い痛みを何度か感じましたが、我慢できなくはないレベル。これでも、ドクターが「このレベルを我慢してるのはエライなぁ」とおっしゃるほどきついレベルだったようです。

断っておくと、私はかなり痛みに弱く、すぐに大騒ぎするタイプです。(情けないあせる)そんな私が我慢できたのですから、この病院の採卵はかなり痛みが少ないように感じました。前回別の病院で採卵した時には、卵胞が3つしかなかったにも関わらず、今回よりも痛みが強く時間も長めに感じました。
使っている機械がかなり違うように思います。前回は歯医者さんの機械のように音が大きく衝撃も強い機械だったため、卵胞液を「吸われて」いる感覚が強く、それが痛かったしなんとも不快な感じでしたが、今回はチクッと刺される感覚は多少あるものの、音が全くなく、衝撃も吸われている感覚も全くない。この違いは大きかったです。

あとは、敢えて大声で「痛い!」と叫んでみたことも結果的にはよかったかな。前回は歯を食いしばって力が入ってしまったので、それでさらに緊張感が増し、痛みの感覚が鋭くなってしまったように感じたので、今回は自分を解放しリラックスする意味でも敢えて声を出してみました。すると不思議と冷静になれ、余分な力も抜けて、前回よりも楽に臨めた気がします。ドクターやナースさんにはちょっとご迷惑をおかけしてしまいましたがあせるでも、とても温かく冷静に対応していただき感謝しています。


今回の採卵では6個の卵を採ることができました。前回は1個だったので、ロング法を頑張った甲斐がありました。診察では9個の卵胞が見えていたし、OHSSにもなっていたので正直もう少し採れるかなと期待していたのですが、やっぱり空胞もあったんですね。

その卵ちゃんたちは今培養の真っ最中。私がかかっている大学病院は途中経過報告はしていないとのことなので、結果が聞けるのは次の診察の時になります。
前回受精に失敗しているだけにかなりドキドキしていますが、もう自分ではどうしようもできない領域なので、ただただひとつでも受精卵ができてくれることを祈っています。

考えすぎもよくないので、次の診察まではしばし治療から離れてソチ五輪を観たり、本を読んだりして過ごそうと思っています。

採卵って、体外受精の工程の中でも最も辛いことのひとつですよね。ビビりな私は様々な方の体験記を読んで一喜一憂していました。そんな中で、静脈麻酔をする勇気もないこんなビビりの私の体験記がどなたかの参考に少しでもなれば幸いですニコニコ