サンジェルマン。なぜこの名前が付けられたのか、なんだかハッキリしないのです。

フランス・パリのサンジェルマン大通りのことだとか、フランスの点在するサンジェルマンという地名のどこかのことだとか、説得力ある説明は残念ながら見付けられませんでした。
ので、いつものように私の勝手な解釈をそっと記させて頂きますね。
もしかしたら意外にも正解だった、なんてこともあり得ない話ではないでしょうからね笑

 中学生の頃愛読していたのが「ムー」でした。
古今東西の不思議を扱うカルト雑誌ですね。
‘‘サンジェルマン’’と云えば‘‘サンジェルマン伯爵’’のこと。これは「ムー」読者の常識と言えます。
サンジェルマン伯爵は「時間を超えて歴史に名を残している謎めいた摩訶不思議な存在」でありまして、森羅万象に造詣が深く、楽器を弾かせても文章を書かせても恐ろしい才能を発揮し、数百年間もしくはそれ以上若々しいままだったというその詳しくについてはググって頂きたいと思います。

その神秘性が、カクテル‘‘サンジェルマン’’のベースとなるリキュール‘‘シャルトリューズ’’の持つ神秘的雰囲気にリンクするのです。

シャルトリューズは、1605年に何者かによってフランス王室に伝えられた謎めいたレシピをもとに作られ始めました。
俗世と隔絶された中で生活を続ける寡黙な修道士たちによって作られ続けており、その完全なレシピは現代に於いてもたった二人の修道士だけが受け継いでゆく伝統であり、二人以外は誰も知りません。

130種類の薬草香草が織り成す複雑優雅な味わいは比類無きものです。
そのシャルトリューズに卵白などを合わせた、絶妙な美味しさに仕上げられたカクテルに触れると、私はどうしてもサンジェルマン伯爵をイメージしてしまうのです。

皆さんもサンジェルマン伯爵についての知見を深めた上で、こちらのカクテルを味わってみてくださいませ。何かしら感じるところがあるかもしれませんよ。


《レシピ》
・シャルトリューズヴェール・・・・20ml
・グレープフルーツジュース・・・・30ml
・レモンジュース・・・・・・・・・10ml
・卵白・・・・・・1/2個分


●シェーク

※卵白はハンドミキサーなどで、ツノが立つくらいのメレンゲ状に。