源氏物語の主人公“光源氏”のイメージで作るとなると、熱烈ファンからのクレーム対応でてんてこ舞になっちゃいそうで笑。


見た目の印象はいかがでしょうか?
私は黄金色にしようと決めていました。

でも実は、黄金色に仕上げられるお酒ってそんなに無いんですよね。
選んだのは貴腐ワイン。
世界三大貴腐ワインのひとつ、フランスの‘‘ソーテルヌ’’をベースにします。
光源氏のプレイボーイ感に合ってるような気がしません?

出家する前に公の場に姿を現した光源氏の輝きは、全盛期のそれを凌駕する目映さだったそうです。

この巻‘‘幻’’を最後に光源氏は登場しません。
次巻‘‘雲隠’’は内容が無く(No.046 雲隠を参照ください)、その次巻‘‘匂宮’’ではすでに逝去した後の話が続いてゆくのです。

そう、強烈な存在感、その全てを幻であったかのように見事に消し去り、淡々とストーリーは紡がれるのです。
紫式部のセンスには畏れ入るしかありませんね。

このカクテルは貴腐ワインの豊醇な味わいと洋梨の香りが調和したスイーツのような美味しさとなります。
どうぞお試しくださいませ。


《レシピ》
・ソーテルヌ・・・・・・・30ml
・グレイグースポワール・・15ml
・ペアシロップ(モナン)・・・5ml
・レモンジュース・・・・・10ml
・アンゴスチュラビターズ・2drops


●ステア