ウォッカとカルーアだけを組み合わせた‘‘ブラックルシアン’’が1949年に誕生しました。
そこにクリームを加えて‘‘ホワイトルシアン’’と進化したのが1960年代です。

ブラックルシアンはブリュッセルのホテルメトロポールにて、バーテンダー‘‘ギュスターブ・トップス’’が作りました。時のルクセンブルク駐在米国大使‘‘パール・メスタ’’のために。
パールは、政界・芸能界・その他各界の著名人らを集めるパーティーのホストとして有名でした。トルーマン大統領時代に影響力を持った女性政治家です。米ソ間の冷戦に思うところがあった彼女に、バーテンダーは色々な思いを込めてブラックルシアンをプレゼントしたそうです。

ホワイトルシアンが脚光を浴びた(?)映画が‘‘ビッグリボウスキ’’ですね。
全米が選ぶ「真夜中に観たい映画」堂々のナンバーワン。流し見できるゆるさが持ち味の怪作です。
主人公が劇中飲み続けるのがホワイトルシアンなのです。そんなに美味しそうには見えないけれど、なんだか印象深いんですよね。
主人公はミルクで割っていました。それも私は好きですがしかし、オクターブのホワイトルシアンは三分立てくらいのやわやわクリームを使用します。
ウォッカのパンチ力に負けないようにクリームには甘味も加えて。
食後酒や寝酒に良い感じの一杯、どうぞお試しください。

そうそう、クリームの代わりに‘‘ベイリーズ(クリームリキュール)’’を使うと‘‘ボリシェヴィキ’’と云うカクテルになります。
こちらは自分にトドメを刺したいときにどうぞー。


《レシピ》
・ウォッカ・・・・・・40ml
・カルーア・・・・・・20ml
・クリーム・・・・・・適量


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