‘‘ファシング’’はドイツ人が一年で一番楽しみにしているお祭り。カトリックの謝肉祭ですね。
食事を控えなければならない期間に入る前に、どんちゃん騒ぎで楽しむそうです。
ハロウィンの渋谷さながらに、仮装してパレードしたりしてはしゃいで。
ファシングの露店で飲まれるカクテルの一つに‘‘トーテ・タンテ’’があります。
熱いココアにラムを入れてクリームを浮かべる。何杯でもおかわりしたくなる美味しさ。癒しの甘みで幸せになれそう。

でも気になるのがこの名前です。
トーテ・タンテ、響きは可愛いのですが、訳すると‘‘死んだ叔母さん’’って意味になるのです。
アメリカで亡くなった叔母さん。亡骸をドイツまで運ばなきゃ、だけど棺桶を買うお金が無い!叔母さんはカカオの箱に納められてドイツに帰郷したのでした。
嘘かまことかのエピソードが由来となっています。コントみたいなこのエピソード、も少し掘り下げてみると面白いかもしれませんね。

使用するココアですが、濃い方が美味しいです。ダークラムの個性に負けないくらいの。
オクターブでは‘‘バンホーテンのグランカカオ’’がスティックタイプで使いやすいので採用しています。これをミルクで割ります。

寒い日にこの甘さ温かさがほんとに美味しくて。毎日一杯を日課にしたいくらい美味しいのです。皆さんもこの冬はぜひお試しくださいませ。


《レシピ》
・ダークラム・・・・・・・・・・30ml
・ミルク・・・・・・・・・・・・150ml
・バンホーテン・グランカカオ・・1袋
・生クリーム・・・・・・・・・・適量


●ビルド

※片手鍋などで仕上げて最後にクリームをフロート