暑い日にピッタリの爽やかな美味しさは、キューバの鉱山で働く男たちが喜ぶ美味しさだったのです。
100年くらい前のはなし。
キューバの鉱山の坑夫たちが、現地で手に入れやすい素材(ラム、レモン、砂糖)をいい感じに混ぜて飲んでいたようです。
19世紀の末頃。件のダイキリ鉱山に出入りしていたアメリカ人‘‘ジェニングス・コックス’’がその爽やかなドリンクに‘‘ダイキリ’’と名付けたのです。
彼の航海日誌にレシピが記されていました。
そこには6個分のレモン果汁※、スプーン6杯の砂糖、6カップのラム、少々の水、これらをシェークするとありました。ちなみに6杯分。
※現地で言うレモン(リモン)は小さめのライム(キーライム)のことで、もしかしたらそれを指すのかもしれません。
その後に洗練されてゆき、現在はホワイトラム3/4、ライム果汁1/4、砂糖スプーン1となっています。
現在のレシピはシンプルゆえに繊細なので、味をうまくまとめるのが難しいとさえ言われるほどに磨かれてしまっています。
ラムベースカクテルの代表格に出世したのです。
世界カクテルランキング堂々の3位です。
これには適当に作って楽しんでいた鉱山の坑夫たちもびっくりですね笑
《レシピ》
・バカルディホワイト・・・・・45ml
・ライムジュース・・・・・・・15ml
・砂糖・・・・・・・・・・・・1tsp
●シェーク