アプリコットの甘い香りとベルモットのハーブ感がウォッカで引き締められた、気品ある美味しさです。

ツァリーヌとは女帝のことで、ロシアの女帝‘‘エカチェリーナ2世’’をモチーフにしたのでは?と云われますが、詳細は不明です。私ももう少し調べますね。

使用するアプリコットのお酒は‘‘アプリコットブランデー’’と言います。
しかしこれはブランデーではありません。
あんずのリキュールなのです。

あんずを原料にしたブランデーはヨーロッパ各地で造られていて、ハンガリーなどでは‘‘パーリンカ’’の名で流通しています。
しかし、これら現地で売られているものはメチルアルコールの含有量の関係で、日本では飲料用酒として輸入販売ができないのです。
最近は条件をクリアしたものだけ日本でも入手可能となっていますね。

「心に残る映画」私のベスト3に入る作品に‘‘サタンタンゴ’’があります。
ハンガリーのタル・ベーラ監督による7時間18分の傑作です。
作中で度々登場するのが‘‘パーリンカ’’。
町医者が呷るように飲む‘‘パーリンカ’’はどんな味がするのだろうと興味津々で眺めたものでした。
町医者が酒を呷るシーンだけで映画1本分の長さがあったかな(大袈裟)。

カクテルブックなど日本で目にするアプリコットブランデーの文字は、ほぼ全てが甘いリキュールを指しています。
紛らわしいですね!


《レシピ》
・ウォッカ・・・・・・・・・30ml
・アプリコットブランデー・・15ml
・ドライベルモット・・・・・15ml
・アンゴスチュラビターズ・・1dash


●ステア